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君の名前で僕を読んで-Call me by your name

1作品目は「君の名前で僕を読んで(原題:Call me by  your name)」にしました。

これは最後に映画館で観た映画。(今も日比谷あたりだったらまだやってるかもしれない)友達に「いまから新宿来い」といわれてぶらぶらしてから、映画見るかーという流れで観ることに。

あらすじなどは物書きのプロのをみてください。ホームページも美しかったです。

全体通して間とか余韻とかなんてことない時間を大切にされていて、使われる音楽も落ち着いたピアノで。夏休みの昼下がりに聞こえる、近所の子が練習するピアノのような、あの時間がいじらしく進む感じが心地よかったです。舞台は夏休みのイタリア。平成最後の夏なんていうけれど今年に限って特別なわけじゃなくて、いつでもシーンを切り取ってみれば夏はきらきらするものみたいです。

この映画の核を避けて私が気にしていたことを話すならば、それは言語の使い分けです。日本語字幕を追いかけてしまう気持ちを重々理解したうえで、話す音を聞いてみてほしいのです。

エリオ(17歳の男の子)は家族や友達とはイタリア語(多分)で話していますが、オリバー(アメリカ人)と話すとき、オリバーの話をするときだけ、英語を使うんです。話すときに合わせるのは当たり前かもしれないけど、遠くにいても言語を合わせることってそうないと思います。きっと英語はオリバーの象徴であり、そこに話者の感情が乗せられていると感じました。みなまで言わないこの映画らしい細かな演出です。

あとシンプルにティモシー・シャラメの髪型と服装が素敵でした。

日々を忙しくしている人に、ぜひ道端の花に目を留める気持ちで見てほしい映画です。




20年ほど生きてきて友人と話していると結構みんな映画を見ていてしかも個性があることに気づいて、映画についての感想をもっといろんな人とお話ししたいと思って初めてみました。またこれが映画を観ようか迷ってる人の背中を押せたらなおはっぴーです。(紹介文として)