一条の
窓からときどき煙が見えます。
煙突なんでしょうが、ちょうどいい具合に木の陰に隠れているので、煙だけしか見えません。
風向きによっていろんな方向へ、いろんな形に流れていく煙。
何かを燃やして廃棄したあとなのか。
何かをつくっている過程なのか。
どちらの煙と思って見るかによっても、なんだか見え方が変わってきそうですが、ふと冷静に考えれば、どちらにしても煙は煙ですね。
煙に「悲しそう」も「うれしそう」もないわけで、それは見てる人が勝手にこじつけて言ってるだけのことです。
……と分かってはいるんですけども、やっぱり「全部終わっちゃった最期の煙」だったら悲しいなあと思うし、「これから始まるところの煙」だったら楽しそうだなあと思う。
煙の気も知らないで、人間は勝手なものです。
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