うつ病の友達を助けたい。。。#1
6年ぶりに連絡した女友達の様子が昔と変わっていた。
僕は、6年ぶりだから当然な事だと思ってはいたが、何かが違うような気もしていた。
久しぶりの再会だったけどお互いの近況を報告し、いつの間にかまた昔のように話せる仲に戻っていた。
その子は、ハウスメーカーの営業職に就職したようだった。
よく話す子で、相手の気持ちを察する事ができ、何よりも僕が人生で1番面白いと思っている程、営業職には持ってこいの人材だと思った。
きっとこの先は営業マンとして優秀な成績を残して行くのだろうと確信していた。
それからは、頻繁に連絡するようになり、ご飯も何度か食べに行ったりして、友達の少ない僕にはとても楽しい時間が過ぎて行った。
僕はその子と頻繁に連絡を取るようになって気づいた。
睡眠時間が圧倒的に少なく、LINEの履歴を見る限りここ1ヶ月は2時間〜4時間程しか寝ていなかった。これは今に始まった事ではないと思った。
そこで僕は思い出した。
6年ぶりに再開した日に、なんだか違うような感覚を。
細かく話を聞くと、仕事が忙しくてあまり寝れていないと言う事だった。
その子は集中力があり、他人の為にどこまでも努力出来る人で完璧主義なところがありました。仕事でもその力を最大限使ってしまい、お客様の資料を丁寧に作ったり、気が利くので先を予想して率先して仕事をしていたようだった。
その子は頑張り過ぎる性格が故に鬱状態になってしまっていたのだ。
自分の能力を最大限に利用するのは良い事だと思ったが、自分の身を削っていてはいつか限界が来てしまうと僕は心配になった。
さらに話を聞くと、仕事の事ばかり考えてしまう上に、営業職という事もあって土日休みではないので、仲の良い友達と遊ぶ機会も少なくなり、休みの日が合う職場の先輩と遊ぶ事が多いようだ。
職場に仲良くできる人が居るなら問題ないと思ったが、そうではないようだった。
その子は誰にでも合わせられる性格なので、本当は行きたくない誘いも断る事が出来ず、本当は出かけたくないと思っていても断る事が悪い事だと思ってしまい言い出せないらしい。
僕はその子のような性格ではないので、普通に断ればいいのにと思ったけど、話をするうちに何となく言っている事がわかるような気がしていた。
続く。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?