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ヴァンフォーレ甲府 2021シーズン総括個人別短評【MF/FW】

前編はこちら

後編はミッドフィルダーとフォワード編です。

【ミッドフィルダー】

6.野沢英之

29試合出場/1ゴール0アシスト
 両足使えて足元の技術もあるし、運動量も少なくない、ボールも奪えて欠点がない。でも山田・野津田に比べると何かが足りないような気もする。もしかしたらボランチではないポジションの方が活きるのではないか。そんなことを思った2021年でした。

8.新井涼平

39試合出場/2ゴール1アシスト
 彼無くして今季のヴァンフォーレ甲府は無かったと思います。個人的に今季のチームMVPとさせていただきました。序盤からうまくいっていた試合でもチームの出来に満足していませんでしたし、その高い基準で今季の甲府の成長を促した一人だと思います。今までうまくいかないチームの批判の的にされてきた選手でしたが、今季の活躍はいままでの評価を全て覆す出来だったと思います。

15.中村亮太朗

33試合出場/4ゴール1アシスト

 今年開幕前に『中村亮太朗の年になる』と大胆予想したのですが、彼自身悔しい思いをしたかもしれませんね。今季開幕ゴールを決め、このまま順調にいくかと思われた6月末に“思わぬ離脱”。復帰できたのは8月末。それからは主にシャドーでの起用となり、彼の良さである相手の嫌な位置でボールを引き出し、ターンしてと後ろと前を繋ぐプレーでより活きるようになりました。来季はもっと点もアシストも増えるでしょう。

16.野津田岳人

41試合出場/2ゴール6アシスト
 昨年大活躍だった武田〇平の穴を埋める以上の大活躍をしてくれました。さすが『野津田岳人』というプレーぶりでした。ボールタッチ数もおそらくチーム1だったと思います。また、「これからの試合で注目している選手は?」というクラブ公式の企画で富山に育成型期限付き移籍直後の中山陸を挙げていたり、若い選手が活躍するとちゃんと褒めていたり、後輩たちとの絡みも多く、凄く慕われていたのが伝わってきました。今後のことはわかりませんが、今まで広島で燻ぶっていたけど、甲府で一皮むけたと思うので今後の活躍に期待したいです。残って欲しいけどね!!!

17.荒木翔

42試合出場/3ゴール9アシスト
 漢気残留から今季は全試合出場を達成。今季は副キャプテンも務めました。『偽ウイングバック』として甲府の戦術の肝となる存在でした。ボランチのように振る舞い中盤からスルーパスでチャンスを作り出せば、シャドーとして相手のDFとMFのライン間でプレーし、本職のウイングバックとしてサイドを駆け抜けクロスで得点も演出していました。彼の頭の良さ、それをこなせる器用さ、キックの質の良さ、すべてがハマっていました。

18.鳥海芳樹

30試合出場/4ゴール2アシスト
 当初は泉澤の控えという立ち位置なんじゃないかと思っていたけど、全く違いましたね。推進力のあるドリブルでボールを運べ、狭いところでも受けられるし、背は小さいけどいざとなったら相手の懐に入って体も張れるし、ゼロトップとして起用されることもありました。なにより彼の良いところは思い切りの良さじゃないでしょうか。山形戦で超ロングシュートを決めたこともそうですけど、ドリブルもシュートも守備も思い切りがあって観ていて気持ちの良い選手でした。今季はシャドーのレギュラー争いが熾烈でスーパーサブ的な起用が多かったですが、来季は数字もこだわって活躍してほしいです。

24.山田陸

37試合出場/2ゴール2アシスト
 今季はチームに欠かせない存在となりました。野津田と組んだダブルボランチはJ2屈指のコンビだったと思います。昨年までは中盤の底でアンカー役としてチームのバランスを整えていましたが、今季は前での攻撃にも多く関与し、ペナルティエリアへ侵入していくのも増えました。仲間からしたら居て欲しいところに居てくれる選手だったと思います。守備では相変わらずフィルター役として相手の攻撃を中盤で止めるプレーでチームを助けました。機動型アンカーとして更なる成長、活躍を期待しています。

27.小林岩魚

出場なし/0ゴール0アシスト
 岩魚、怪我の具合はどうだ?心配だよ。来年は元気な顔を見せておくれよ。

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39.泉澤仁

26試合出場/10ゴール4アシスト
 今季の前半戦MVP。1年間稼働していたら17,8点くらいは取れていたでしょう。泉澤がいて欲しかったという試合もいくつもありました。ただ、彼の離脱によってチームが急成長したのも事実。これまでは泉澤に合わせたチームだったが、来季はこの急成長したチームに彼が合わせないといけない。その中でどう組み込まれ、彼の強みを発揮するのか復帰を楽しみにしています。

41.長谷川元希

36試合出場/7ゴール6アシスト
 後半戦、チームを引っ張っていた内の1人。7ゴール6アシストは見事。ベンチ入りしても起用してもらえなかった時期もありましたが、そこから這い上がれたことが成長になったのだと思います。相手の間や脇でボールを引き出して、ゴールに直結するプレーで観ている人を魅了したと思います。11・12月J2月間MVPおめでとうございます。来年もワクワクするプレーを小瀬で魅せてください。

【フォワード】

9.三平和司

25試合出場/3ゴール2アシスト
 チームに活気を与えてくれるベテランとしてピッチ内外で貢献してくれました。背は低いけどヘディングが強く、巧いのは意外でした。細かい怪我が多かったのが残念ですが、まだやれると思います。来年はたくさんガッツポーズが見たいです。

10.ウィリアン リラ

31試合出場/9ゴール3アシスト
 途中合流でチームに馴染むのに時間がかかりましたが、五輪中断期間で急フィットしました。身体が強いので最初は相手を背負ったプレーが多かったですが、前向きにプレーできるようになってからゴールが増えました。ただ裏に抜けて深さを取れるようになるともう少し攻撃の幅が増えると思います。そのためにはもう少しクイックネスを高めないと厳しいのかなと感じました。来年も残れればさらに良くなると思いますが、佐久間社長が満足していないのもなんとなく分かります。クロスへの飛び込み方はさすがストライカーという入り方で巧かったです。

11.有田光希

16試合出場/1ゴール0アシスト
 厳しいシーズンになったと思います。1得点(PK)というのは悔しい結果だと思います。加入時よりもかなり痩せて、甲府の求めるセンターフォワードになろうと頑張っていたと思いますが、なかなか結果が付きませんでした。

19.宮崎純真

23試合出場/4ゴール3アシスト
 今季の若手の成長の象徴的な存在となりました。3年目の今年は契約的にも勝負の年だったと思いますが、まさかここまで覚醒するとは思いませんでした。パンチのあるミドルシュートは武器に自信をつけてプレーできるようになりました。逆に力が入りすぎて空回ることもありましたが、まだ成長過程。戦術的な起用にも応え、自身のプレーの幅も増えたことは今後も更なる活躍に期待できます。来年は10ゴール以上10アシスト以上を目標にしても高い目標ではないでしょう。京都戦のゴラッソは個人的に今季ベストゴールです。

25.パウロ バイヤ

6試合出場/0ゴール0アシスト
 なかなか試合には絡めませんでした。甲府のサッカーに馴染めなかったというか、戦術理解度の低さ、自分の得意なプレーとチームの求めるプレーのの折り合いがつけることができなかったのかなと思いました。

29.高崎寛之

3試合出場/0ゴール0アシスト
 10月に正式加入。センターフォワードの数が足りなかったチームを助けてくれました。また気持ちが燃え上がってきたということで次のチームでも頑張ってください!

32.内藤大和

2試合出場/0ゴール0アシスト
 9月に2種登録が完了し、3試合にベンチ入りしそのうち2試合に途中出場。特に長崎戦は痺れるシチュエーションでの途中出場で良い経験になったと思います。来年は良い経験の出場ではなく1人の戦力として計算されるでしょう。この先甲府のストライカーとして活躍し、海外へ行く目標があるかどうかはわかりませんが、大きくなって欲しいです。

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