技術士第2次試験合格者の7割は建設系技術者

以前、機械系の技術者だった父に、技術士に合格した旨を何気なく伝えたとき、とても驚かれたことがある。技術士は、建設業界では比較的よく目にする資格であり、2つ以上もつ人も珍しくないが、他の工学の世界ではレアな資格なのだと感じた。

日本技術士会が公開する技術士統計によれば、受験者数の第1位は「建設部門」であり(しかも圧倒的に多い)、合格者の45%が建設部門での受験者である(令和元年度)。また、第2位である「総合技術管理部門」の合格者は490名であるが、その内訳をみると、建設系が285名、非建設系が280名である。

円グラフにある「上下水道部門」(6.1%)のほか、「その他」に含まれる「衛生工学部門」や「環境部門」も、建設技術者の射程範囲であることを踏まえると、合格者数の7割近くが建設系技術者であると考えてよいだろう。

日本技術士会のホームページでは「産業経済、社会生活の科学技術に関する、ほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし」と総花的な書きぶりとなっているが、実質的には、建設技術者のための資格となっている。

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