アニメ感想:リコリス・リコイル

2022年に観たアニメで、ものすごく衝撃を受けたのが超大人気アニメ「リコリス・リコイル」でした。

作品の方向性などは正直あまり新しさはないかなと思うのですが、千束ちゃん・たきなちゃんのキャラクター性と関係性の良さ、戦闘シーンはもちろん全体的に人物の動き方もすごく良かったです。


特に千束ちゃんの魅力、そしてとてつもない密度の感情や説得力は、キャラ付けとアニメーションだけでなく、声優さんの素晴らしさまで揃ってこそだなと。とにかくすごい心惹かれる。
こんなに魅力を引き出せるのかと、心を奪われ続けていました。
強くて可愛い、けどそれだけじゃなく「今」を生きる、前向きで明るくて筋が通った姿とか。
こんな子がいたら、心を奪われないわけがない。

吉さん・先生と千束ちゃんとの真実を聞かされた後のシーンは特に好きでした。
もし聞いてたら他責的になってたかもしれない、そんな自分は嫌だというのが、千束ちゃんの芯がすごく表れてるなと感じました。


ですが、敵キャラである真島も好きでした。
最初は憎たらしさの方が勝ってたのに、話が進むほどなんか好きになっていきました。やり方とか思想は合わないけれど、人間臭くて、そしてたぶん素直。
千束ちゃんとの絡みで、彼の魅力が引き出されていました。


作品そのものに感激することはあるのですが、こんなにも千束ちゃんという一人の人物に心惹かれるような体験は、少なくとも私のアニメ視聴歴では初めてです。
作品そのものもテンポ良く駆け抜けて、中弛みがなくてずっと面白かったです。
リコリコに出会えて良かったなと思いました。

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