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白馬のおじさま

昨日、私は出会ってしまった。
白馬のおじさまに。
目尻の下がった優しいお顔立ち、穏やかな口調、ワイシャツの柄もネクタイのセンスも抜群。
机に沿ってまっすぐに置かれている2本のペンまでお洒落だ。
時折見せるニヒルな笑顔、そして私の要望に一生懸命応えてくれる姿がたまらなく好感度アップ。
名前もまたいい。漢字こそ違えど“ひろし”だ。そう、私の好きなB'z 稲葉さんの本名と同じである。
出で立ちがまるで、マイ・インターンのロバート・デ・ニーロそのもの。
紳士たるもの優雅であれとか、紳士たるもの10ヶ条があるとか聞くがきっとそれ。

私がパソコンとにらめっこしていたら、「失礼します、ちょっとよろしいですか」と、座っている私の目線に合わせるように腰を屈めて話しかけてくる気遣い。声のトーンもまわりに配慮されていてちょうどいい。言葉の使い方や身振り手振りが決して大袈裟ではなく自然で嫌味がないのである。
あ〜、なんて素敵なおじさま。

私が頼んでいたことを調べて、「明朝、お電話いたします」との約束通り、今朝、そのおじさまから電話をいただいた。
柔らかい物腰、堅苦しくない礼儀正しさ、まずはこちらを気遣ってから本題に入るスマートぶり、もう、ロバート・デ・ニーロにしか見えない。

次はいつお会いできるだろう。
アン・ハサウェイのような仕事の出来るナイスバディな上司には到底なれないが、シニア・インターンとして私の会社に来てほしい、と切に願う。

昨夜は白馬のおじさまに想いを馳せ、心地よい眠りについた。

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