AWS(Amazon WorkMail)とお名前.comで取得した独自ドメインを使ってオリジナルのメールアドレスで送受信できるようにする

某案件でユーザー対応のためのメールアドレスを作ることになりました。
・ドメイン名はお名前.comで取得済み
・WebサイトはEC2上に構築
・そのメールアドレスを使って送受信ができるようにしたい

ということだったので、かねてより気になっていたAmazon WorkMailを使ってみることにしました。
WorkMailが1ユーザーあたり月$4でRoute 53が1ホストゾーンあたり$0.5らしいので、月500円くらいで使えるって感じですね。

STEP1 組織を追加する

AWSコンソールからWorkMailを選択します。

画像1

WorkMailは東京リージョンでは使えないので今回は米国東部リージョンを選択しました。

画像2

Get startedを選択して先に進みます。

画像3

まずは組織の登録を行うため、Quick setupを選択します。

画像5

 赤枠の部分に組織名を入力し、右下のCreateを選択します。

画像5

組織が追加されました。
StatusCreatingとなっていますが、青枠に書いてある説明によると2分以内に完了するようです。

画像6

画面をリロードしたらStatusActiveになっていました。
Aliasにある組織名の部分も文字が青くなりクリッカブルになっています。


STEP2 メールアドレスに使用するドメインを登録する

画像7

赤枠で囲われている組織名を選択し、組織の設定画面に遷移します。

画像8

遷移先の画面のサイドメニューにあるDomainsを選択します。

画像9

初期状態で{組織名}.awsapps.comというドメインが登録されています。
これとは別に、お名前.comで取得したドメインを登録するため、Add domainを選択します。

画像10

ドメイン名を入力し、Add domainを選択します。

画像11

ドメインに関する設定を自動で行うか手動で行うかをたずねられます。
今回は特段の事情がないのでConfigure automaticallyを選択して自動で設定してもらいます。

画像12

モーダルウィンドウが立ち上がり、追加されるDNSレコードの一覧が表示されます。
確認し問題がなければ、Add all recordsを選択することで表記されているDNSレコードがRoute 53上に追加されます。

画像13

画像14

追加したドメインのステータスがPending verificationになっています。

画像15

緑枠内に書かれている説明によると72時間以内に処理が完了するようですが、今回は数分で終わりました。

画像16

ドメイン名をクリックすることで詳細が確認できます。
追加したすべてのDNSレコードのステータスがVerifiedになっています。


STEP3 ユーザーを作成する

ドメイン名の登録ができたので、実際にこれを使うユーザーを作成します。
hogefuga@foobar.comhogefugaにあたる部分ですね。

画像17

サイドメニューのUserを選択すると、そのドメインに所属するユーザーの管理画面が表示されます。
今回はユーザーを新規追加するのでCreate userを選択します。

画像18

ユーザー名と表示名を入力しNext Stepを選択します。
ここで入力したユーザー名がhttps://{組織名}.awsapps.com/mailでのログイン名になります。

画像19

メールアドレスとパスワード(+確認用)を入力します。
今回はinfo@********.comというメールアドレスにしました。
この際ドメインにはデフォルトで{組織名}.awsapps.comが選択されているので、先ほど追加したドメインに変更した上でAdd userを選択します。

画像20

ユーザー一覧画面に戻ると、ユーザーが追加されています。

画像21

Organization Settingの画面にメーラーとして使えるWebアプリケーションのURLが記載されているので遷移します。

画像22

先ほど登録したユーザー名とパスワードを使ってサインインしてみます。

画像23

無事にサインインできました。

様々なメールクライアントで使えるらしいので、macOS標準のMail.appで試してみます。

画像24

画像25

送受信ともにできました。
メールクライアントごとの詳しい設定は公式がまとめてくれています。
https://docs.aws.amazon.com/workmail/latest/userguide/clients.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?