Stay Homeに何やってるか

この2ヶ月、さて暇だし色々やるか、と思いつつ、そのうち仕事に使えそうなもの、という括りでコマゴマとやっている間に時間が過ぎていく。読書とか映画見るとかちょっと抜くことも思ったほど出来ず、結果として休日が無くなった。能率が下がっているなあと思いながらダラダラとUE4周りを広く浅く見て毎週が過ぎていく。

ツールとオペレーションの習得は、ほとんどの場合が本質ではない。ツールは無意識に使えるようになった後で、意味のあることが出来る様になる。前提の時間はツールが変わったら無駄になる。特定のソフトウェア内でのマウスクリックの効率化の練習に過ぎない。

楽器の練習やデッサンのように、他のツールに転用可能なものであれば何か意味のあることをやっている気持ちにもなるが、例えば

「Get World Locationノードはどのクラスのノードから生成したかで同じ名前のノードでも型が違う。なので繋がったり繋がらなかったりする。」

みたいなことは覚えても意味がない。そういうことで時間が溶けていくと本当にイライラする。

Max/MSPを最初にやった時は、こういう気持ちにはならなかった。アレは何だったのだろう、ということを良く考える。

恐らくロジックを組む、という行為が初めてだったので、それだけでワクワクしていたのだ。またMaxの場合は即座に音が出る。操作と結果が直結する。UE4のBlue Printは絵になるまでに時間がかかる。Houdiniが楽しいのも、絵になっていく過程が1ノード毎にちゃんと見えるからかもしれない。

初めてBlue Printに触れる学生は、 僕が初めてMaxに触れた時と同じようなワクワク感でもって取り組むのか、なんて考えたりもする。

そういうわけで、UE4の中で色々やるよりもHoudini Engineを中心にした方が、Unityにも持っていけて良い気がする。とか思っていたら全然まとまった作品にならない。

こういう生活をしているとあまり物を考えなくなっていくのにも驚いている。外部刺激が無いと思考は波立たないし、かといって積極的に情報を取りに行け、と言われてもしんどい時はしんどい。

クリエイティブ業界が逆張りで躁病のようになり、この時期にクリエイティブじゃないやつは終わり!的な空気がぼんやりある中、seiho君がかなり早い段階で何も吸収できない今の時間を悲観的に見るのやめよう、的なことをインタビューで言ってて彼はすげーなと思った。

とはいえ、僕も先月と違ってGet World Locationノードを効率的に引っ張る方法もわかったので、思ったよりも事態は悪くないかもしれない。仕事がある時でもスキルの上がり方の速度なんてこんなもんだろう。単に気の持ちようかもしれない。斎藤環が全世界の時間が止まっている、と書いていたが、僕の見ているSNSでは時間は止まっていないように見える。だから余計に、自分の時間だけが止まっている、と感じているのかもしれない。

4月の段階で、日記書いていかないとわけわからんくなるなと思ったのでしばらく書いていたのだけど、Houdini EngineとPDGで頭がクラクラする3日間を経たら止まってしまった。

特にこの文章にオチは無いんだけど、あまりに最近何も書いてないので書く。何故ならキーボードを叩く行為が好きだからだ。ノードを繋ぐのとは違う。キーボードを叩く行為は

1タイプ毎に文字の結果が見えて

タイピングの効率化を促進し

書きながら思考して

指の運動によるボケ防止など他の分野にも応用が効く

からだ。

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