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深海はどうか?:フラットアース自然誌

海底はどうなっているであろう。現行の地理学ではもちろん最深はマリアナ海溝であるが、これをそのまま受け取っていいかどうかはわからない。とはいえ、仮にマリアナ海溝がその深さでしっかりと底があったとしても、別の地点で底がすっぽ抜けているかもしれない。だがこれも天や南極と同じで、そこから海水が無限に続いているかもしれないし、これまた"世界の端っこ"としてのほんとうの海底にコツンと行き当たるかもしれない。その地点がどこかも当然わからないけれども、もしもそうであるならなんとなく北極点か南極ではないかという気は単純にする。それでも南極のどのあたりかわからないし、もしかすると"世界の端っこ"の南限のギリギリのところの全周とか、そんな感じかもしれない。それなら南極の川からジョボジョボと水が注がれるのもわかる気はするし、北極点でなにかしらの潮汐のシステムが作動している説(これはメルカトルの記述による)と一致するといえば一致する。ふわふわした話しかないが仕方ない。

なぜマリアナ海溝または海底の存在を疑えるかについてだが、NASAで宇宙に行ったとされる人物や、南極点に到達したとされている人物がマリアナ海溝に行っているというのがまずひとつある。当然なんとなく怪しい。また、マリアナ海溝で発見されたゴミとして、スパム缶とバドワイザー缶がその海底で鎮座している写真が公表されているが、これがまた「本当に1000気圧の水圧を受けているのか?」と思えるほど原型を留めているように見える。もちろん全方向から同じ圧力を受ければ原型を留めるのだが、印刷されている文字なども実に鮮明に読み取れるままである。1000気圧といえば1トンの重りが小指の爪に置かれている状態らしい。もっともっと全体が圧縮されるのではないかという感じがして、ちょっと変なのだ。しかしこれは話が逆で、水圧の計算をするときには水の重さを求めるために重力加速度を使うので、ここで間違えている可能性もなくはない。つまり実際には1000気圧も無いのなら、別にマリアナ海溝の底でバドワイザー缶がきれいなままでもおかしくはない。そしてエベレストの頂上には特に何もないのと同じで、海の最深がそのマリアナ海溝であって、そこに何もなくても別に変ではない。だがとかくマリアナ海溝は怪しいというだけである。

深海がどのようになっているかは一般にはほとんど知られていないし、その強烈な水圧のために調査が難しいとされているならば、海洋学の専門の世界でもおそらくそうなのであろう。「深海は宇宙よりも行くのが難しい」とのことだそうだが、宇宙飛行のためにスイングバイなどということを計算して実現できるぐらいなら、深海など単に水圧に耐えさえすれば良いのではないかという気もしてくる。実際にマリアナ海溝には何度も行ったということになっているわけだし、そこでの事故は僕は聞いたことがない。緊急浮上などはおそらくあったと思うが、どんどん潜っていったらある地点で突然に全体が破裂したり(悲惨だ)、ダイオウイカを追いかけていたマッコウクジラと衝突した(邪魔だ)、という話も無い。少なくともマリアナ海溝では無いはずだ。ともあれ現行の社会では、深海に着目するトレンドは無いのだ。着目されるのはキモかわいい深海魚ぐらいである。そして深海魚が何をしているか、この世界でどういう役目を担っているかはやっぱりわからない。深海世界には何があるかもわからないし、ほんとうに何も無いのかもしれない。それはただの水桶の底なだけかもしれない。

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