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フラットアースを売れ!

フラットアース界隈が揺れているのである。たぶん今年の10月の中旬あたりからそれは始まって、まだなんとなく揺れ続けている。口火を切ったのはフラットアースネタの収益化の話題で、続いて洗脳解放チャンネルさんが中村浩三さんのグループを「幹部」と呼んだりしたのがあり、それから特にYouTubeでエンドゥさんを中心として、(こう言ってはナンだが)ガバガバな(だがエンタメな)内容の動画が相次いだことで、ついに本格的に揺れてきたという感じがした。以上は僕の印象に残っているままなので、実際に詳細にはどうなっていたかは僕は詳しくはわからない。とにかくそんな感じであった。

それの何が「揺れ」なのかというと、僕の見方としては、結局は多くのファンのついた発信主の考察がガバいことが問題なのである。もちろんフラットアースについての話題や議論が常に一つに収斂されることが良いこととは全く思わないし、むしろ多くの意見や見解が存在しているべきである。だがそのあまりのガバさは、せっかく覗きに来てくれた”一見さん”のフラットアーサー未満の人たちに、フラットアース論そのものが嫌われてしまう要因の一つたり得るのではないか?という不安を微妙に感じるのが「揺れ」の理由と思う。

フラットアースの収益化マターはおそらくそこと繋がっていて、やはりおもしろいトピックを次々に出していかないと”常連さん”がつかないというところは商売としては当然あるにせよ、フラットアース論そのものは当然のこと、マッドフラッド論においても、なかなかそこまでバチバチにキマった論を短期的に、そして定期的に出せるものでもない。そこでまだ未熟なガバガバの論を、しかしエンタメ感をトッピングしてリリースするしかなくなるのである。これは当然の成りゆきではある。しかし何故か多くの視聴者は、あるいはもしかすると発信者でさえ、そのガバさに気づいていないようにも見える。不思議だ。

不思議だが、わかる気もするのである。フラットアースは基礎こそ意外と難しいのであった。根本をきっちりと抑えないまま、つまり根本の抑え方を体得していないのに、そこに積み上げるものを抑えることなど出来やしないのである。そして僕がここでツバを吐きかけてみたところでどうにもなるまいと当然思っている。しかしフラットアースの更なる広まりや運動の高まりにはもっと時間がかかると思うし、ガバガバ方面エンタメ行きフラットアース論はその長く大きな時間の流れの中で、最終的には歴史的ブラックホールとして後世的には記録され、記憶され、反省されることになろうとは思うが、そこに集う者々にとってはそんなことはどうでもいいのである。なんつっても収益化しなくてはならないのだ。

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