リーダー修行記65（トライアルがスリルとスペクタクルに満ちていた件シーズン3①）

すっかりご報告が遅くなってしまいましたが、Dance GALA のフロアで巻き起こったドラマのアレコレの話を書きたいと思います。
社交ダンスはふたりで踊っているが故に、外から観ただけではわらないドラマが巻き起こるものでございまして、それが男女逆転していると、倍増される気がします。ま、普段のレッスンからしてフィクションみたいな感じですからね。

リーダーデビューした昨年のGALAから1年。
いくつかのパーティーでトライアルやったり、ミニデモやったり、ダンスパブで即興トライアルやったり、なんだかんだで経験を積んできたひよこ🐥
フロアで何が起こっても、五体満足で帰れなかったことはないので、まあなんとかなる、という度胸はつきました。

去年のGALAのときは朝から吐きそうなほど緊張していて、ルーティンが飛んだらどうしようとか、人とぶつかったらどうしようとか、相当レベルの低い心配で頭がいっぱいでしたが、今年はもりもり朝食を食べ、ひよこ🐥もそろそろ巣立つときかしらと、余裕で会場に向かいました。ドレスバッグ抱えてパーティーに行く姿を見慣れている夫には、最近とみに荷物がすくないねと言われました。

会場のホテルに着き、結構時間があったのですが、気分を変えるために着替えることにしました。衣装を着るとリーダースイッチが入る的な部分があるので、早めに着替える派なのです。

今思えばそれが失敗でした。

リーダー衣装の写真やら動画やらをあちこちアップしているので、その辺をうろうろしていると、いろいろな方に声をかけていただいたのです。Facebook で繋がってるプロの先生とか、ブログ読んでますと言ってくださるお客さまとか、もはやプロかアマかもよくわからない方とか、たくさんの方に、応援してますと言っていただいて、本当に本当に嬉しかったです。このnote も書いててよかったと思いました。

思いましたが…

なにしろ小心者で未熟なひよこ🐥
声をかけられるごとに、みんなが私のことを見ている、という自意識過剰極まりないプレッシャーを感じ、自分で自分のハードルを爆上げしてしまいました。

去年の私を超えないと。
みんなの期待に応えないと。

うわああぁぁぁ、どうしようどうしよう先生ーーー😭
先生いないーーー😓
GALAの日は忙しいのーーー😥

自分でも驚くほど余裕をなくし、空きスペースで突然シャドーを始めて、既知の先生に、緊張感がダダ漏れしてますよ、と言われました。

私、かつてゴジラ松井がテレビで言っていた「人は100パーセント以上の力は絶対に出せない」ということばがとても好きで、自分のベストを把握してそれを出しきるために最善を尽くす、というのが理想なのです。ダンスに関わらず。

本番が終わった後、私はこれまでになく落ち込んでしまったのですが、何が駄目かといって、ステップをミスったとか、フロアクラフトできなかったとか、そういうことではなくて、ただただ「理想の私でいられなかった」という一言に尽きます。

ここまで、大嫌いだったシャドーが好きになるくらい自主練して、仕事も家庭も持病も抱えながら、やれるだけのことはやってきました。やれることをやれば、今現在の自分のベストは正確に把握できるはずで、本番ではそれ以上もそれ以下も目指さない、というのが私の信条なのです。

にも関わらず、変なプレッシャーに押しつぶされて「自分の100パーセント以上」を目指してしまったのが一生の不覚。

私らしくない。
私らしくない。
全然私らしくない！！！

そんなわけで、落ち着いてあの日を振り返ろうという気持ちになるまでに、ちょっと時間がかかってしまいました。
もちろん、たくさんの方に応援いただいたのは、とても嬉しくて、励みになりました。ただただ私が未熟でした。

今は、とりあえず私頑張ったぜ動画を作ったりして、あの日の失敗は成仏させたので、次の目標に向かって前向きに走り出しています。

そんな気持ちで思い返すと、あの日のフロアもハプニングだらけ、ネタだらけでした（笑）
というわけでそのネタばらしをしたいと思います。でも文字数がすでに1600字を超えています。次号に続きます！

（つづく）