ケイ

二人の男子の母。バリヒンズー教僧侶修行中。供儀に必要なマントラを理解するためにサンスク…

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二人の男子の母。バリヒンズー教僧侶修行中。供儀に必要なマントラを理解するためにサンスクリット語学び始めたところ。奥が深すぎて泥沼にはまった感あり・・・・バリ島で生きてます。

最近の記事

見えない世界と 見えている世界の 境界

夜9時。 壮麗で魂を揺さぶるようなガムランの激しい音。 その音に誘われるようにランダ神がトランス入った。 「おぉぉぉぉぉぉ」 地の底から響くようなランダの声 空気がはっきりと変わる。 男たちが奇声を上げながら聖剣クリスをとりあげ自身の体に突き立てゆく。 聖獣バロンが小刻みに震え出し、口をカチカチと鳴らしながら空を見上げる。 見えない敵を見つめているかのように。 ランダとバロンが対峙する形で寺の前庭で僧の祈祷を受ける。 ランダはトランスに入ったまま左右か

    • 型にはめる心理

      「型にはめる」或いは「皆と同じ」どの民族もどの人種も多かれ少なかれこの傾向をもつようですが、日本はその傾向が他国より強いのではないか?と思うことが最近ありました。  イーラーニングを採用している日本の大学で、興味深い講義が行われていましたので受講してみることにしたのです。 そこでは解説を行なっている先生や教授の講義内容について疑問があると「ディスカッションコーナー」にて直接質問可能とのこと。一方的にに講義内容を拝聴するのではなく、あくまでディスカッションできると銘打ってあり

      • Tat Tvam Asi  梵我一如

        簡単で難しくて、なんだか不思議な響き。 「タット トヴァム アシ」 サンスクリット語です。 サンスクリット語は神の言葉と伝えられています。 その漢訳が梵我一如。 不思議な島バリ島 バリ語やインドネシア語の一部にサンスクリット語が溶け合っているのが見られるので、この島の子どもや農家のおじちゃん、ワルンに座って駄弁ってる若者や、屋台でたくましく物売りをするおばちゃん、この島の人たちは知ってか知らずか、日常会話において普通にこの「母語の一部と変化した神の言葉」を口にしま

        • 教育ってなんなんだ?

          =子どもの育ちと学校の必要性=この島の現状バリ島にいます。かれこれ20年ほど。 ここで子どもを産み育てることになろうとは思いもしませんでした。 そして日本との教育格差に慄く 幼稚園)小学校へ入るための前準備場所。読み書き算数必須でさらに塾通いが普通。別にお受験があるわけでもなんでもなく、これが当たり前。(週五日1日二時間程度) 時間があれば携帯でゲームかテレビ漬け。外で遊ぶことは殆ど無い。 小学校)少し余裕のある家庭は私立を選ぶ。ただし日本の私立のように受験だと

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