君は初音ミクの“ファンメイド”ライブ「#MIKUEC」を知っているか
こんにちは。ボカロが好きです。ボカロはいいぞ。
前回のプロセカ存在論の記事がアホほど伸びてびっくりしています……よく分からんクソデカ感情を読んでいただきありがとうございます! 今回は語彙力よわよわオタクですのでご了承をば。
さて今日は昨日と今日行われた初音ミクのファンメイドライブ「MIKUEC」の紹介と参加してきた感想です。
もう終了したイベントですが、念の為、ネタバレだらけなのでその点ご確認ください
MIKUECって?
MIKUECは電気通信大学のサークル「バーチャルライブ研究会」が行っているファンメイドのボカロライブです。
大学生たちによって全て内部の人たちだけで、0からボカロのライブを作っています。やばすぎる。
私はサークルに旧知の知り合いがいたこともあり、一昨年2019年から参加させていただきました。その時でも十分すごすぎて、「電通大の知力と愛の力……恐るべし」と思ったのを覚えています。
そして左右無さんのサムネみたいな名前ついてるあいつのせいでリアルイベントができなかった去年はなんとオンラインでのバーチャルライブを実現しました。やばすぎる(2回目)
そして若干アイツの勢いも落ち着きリアルライブが開催できる運びとなった今年、2年ぶりに電気通信大学の大講堂でのライブが実現できました。
今年新社会人で卒業しちゃいましたが、私もコンサートを行うタイプの大学サークルに所属していてコンサートの会場押さえやパンフレットの作成などをしていました。こういうのってかなり前から動かなくてはならず、一人ひとりの連携と協力がとても大事です。
しかも大学というのは基本的に4年くらい(別に留年を否定しているわけではありませんよ!)で卒業してしまいますので、一年の間隙でも引き継ぎができないと慣例でやっていたことが何もわからなくなってしまうのですよね。
そんななか、今回のライブ、二年ぶりにも関わらずオペレーションの統率がすっごい…! ライブの技術云々以前にまずそこがとてつもないです。
ここまでする?????
まず受付から凄いです。Googleフォームで申し込むと自動メールで当日QRコードが送られてきて、それを受付のPCにかざすと入場完了。
それを0からシステム構築……やばすぎる(3回目)
そして、ライブとしての雰囲気もばっちり!
等身大パネルもあって……
こういう一つ一つが愛にあふれてていいですね……
技術がすごいのはまだ百歩譲ってわかります。なんてたって電通大の精鋭たちですから。しかし、それ以外のイベント企画運営能力の高さはいったいどうやって身につけたの……? もう会社立ち上げちゃえ
というわけで、始まる前から感心しっぱなしなんですけど、ライブがこれまたやばすぎる(4回目)
MIKUEC2021のセトリ
それではまず今日のセトリです
殺す気か?????
……すいませんちょっとずつ見てみましょう
01.ヴァンパイア
最新曲! こういうフットワークの軽さがいいですねぇ。
エンドロールをしっかり記憶できていないのですが、「Model~~」や「Motion~~」のクレジットがなかったもの(半分くらい)は全てモデルやモーションから自作です。やばすぎる(5回目)
たしかヴァンパイアもそうだったはず…? ライブが良すぎて理性が彼方へいっていました。前記事で哲学なんか語ってる人が理性を失って申し訳ない。
02.気まぐれメルシィ / 03.魔法少女幸福論
いいですね~~~~ライブ映えがしっかりして超楽しかったです。
たしか気まぐれメルシィから講堂の横の壁にも映像が投影されて迫力が段違いでした。ほんとうに凄い。
MC~04.1925~05.千本桜~06.劣等上等~07.大江戸ジュリアナイト~ 08.番凩~09.紅一葉
今年のMIKUECのテーマは「タイムトラベル」でした。こんなにそれを体現することあります???
MCでタイムトラベルいくよ~的なことをミクさんが話した後、1925の特徴的な単音が繰り返され、上面映像でニキシー管の数字が2021から繰り下がっていき1925になるとともにスタート……オタクの夢見た演出の現実にそのままでやばすぎました(6回目)
千本桜から劣等上等の繋ぎも良かったです。うっひょ~~~~~ってヤバいSUSURU TVみたいな声が出るのをギリギリで抑えました。
そこから江戸ゾーン。紅一葉のルカとミクが入れ替わって、最後に二人で躍る演出、最高でした。
10.シグネチア(テーマソング)
このテーマソングがまたとっても良い。
とりあえず聞いてください。
みんなで作った初音ミク! って想いに溢れていて大好きです。単純に曲としても間奏のストリングスや二番のBメロの軽やかな疾走感、ラスサビの盛り上がりなど、大好きです。
あと、この曲の前にミクさんとルカねえによるダンス指南もありました。やばすぎる(7回目)
11.CITRUS
IAとONE! ファンメイドだからこそできることですね! こういうファンメイドならではの強みを活かした演出やセトリなのも最高です。
上部の映像もみかんでかわいかったです
そうそう、MIKUECではディラッドボートの上に投影大型パネルもあってそこに歌詞などの映像も出ます。マジミラと同じような感じですね。そこの映像も多分全部自前で制作しています……?よね……?やばすぎる(8回目)
というか今更ですが、技術が凄いのは先程も言ったようにまだわかるのですが、こういう映像とかイラストとか曲とかモーションとかは技術どうこうではないのに、その一つ一つが超絶クオリティ! やっぱりすごいところにはすごい人達が集まるんですね……大学っていいなぁ
12.私の時間
ニコニコ15周年の週末にこんなことあります?!?!?!?(嬉)(嬉)(嬉)
映像ではニコニコの弾幕風に歌詞などが横から流れる映像で、めちゃくちゃ愛を感じました。ニコニコの愛を原動力にみんなでつくるというその原点を見た気がします。
この歌詞が今日ほど感慨深かった日ははじめてです。
13.KING
GUMI!!! CITRUSもそうでしたがいいですねぇ。
ディラッドボートと上部パネルを昇降機的な玉座で行き来するのが良かったです。
そして最後はがくぽたちも現れわちゃわちゃした後にオリジナルのGUMIさんのモデルが玉座に座ってEND……ニコニコ超パーティーのオタクがいるな????素晴らしい。
14.裏表ラバーズ
ボード上の歌詞の演出がよかったです。
1925~紅一葉は現実の歴史のタイムトラベルでしたが、CITRUS~裏表ラバーズはボカロの歴史のタイムトラベルっていう感じで本当に楽しかったです。
やっぱり裏表ラバーズ……いいな……
15.セカイはまだ始まってすらいない / 16.ステラ
おいおいセカライ第0会場はここですか??
その前のMCでミクさんが「ライブはまだ始まってすらいないよ~」的なことを言ったとき、脳内冬月教授が「勝ったな……」って言ってました。
壁面は上部の遊園地の背景もとっても可愛くて楽しかった!
そしてステラ! エンドロールを見るに、ボーカルエディットも独自にやっていたみたいです。やばすぎる(9回目)
そしてそのエディットがライブ感があって本当に良かった。すごく芯の通ったきれいな声でした。
17.奇跡さえも
もうやめて!観客のライフはゼロよ! さすが一番熱いファンメイド、「ぼくのかんがえたさいきょうのセットリスト」です。攻撃力が高すぎる。
製作者皆さんの熱い気持ちはどこまでも空へ飛び立っていました。
18.タイムマシン
「タイムトラベル」のテーマに相応しい完璧な締めでした!
白いワンピースのミクが白黒のなかから現れ、爽やかに歌い、そして白黒のなかに消えていく……何もかも完璧
こちらもボーカルエディットは自前アレンジでした。やばすぎる(10回目)
Enc01.ビートシンカー
もうどうするよこれ? アンコール初手のDIVELAは身が持たない。
そういえば、MIKUEC2019のアンコール初手は「ブラック★ロックシューター」、2020のアンコール初手は「テオ」でした。アンコールの選曲に定評のあるMIKUECです。
Enc02.彗星ハネムーン
もう精神が蒸発してしまう。こちらのロングスカートで躍るダンスと衣装も良かったです。
Enc03.神のまにまに
蒸発しました。最後に神のまにまにはヤバい(11回目)。こちらのボーカルエディットも自作だったはず。GUMI、リン、ミクが巫女服で可愛い!!ダンスも衣装も最高でした。
好きを原動力にみんなで作る愛にあふれたお祭りで本当に楽しかったです。
MIKUECはヤバい
そんなわけで、MIKUECはヤバいイベントです。
唯一にして最大の欠点は「お金が払えないこと」です。せめてもの感謝を込めてBoothでテーマソング買いました……
ファンメイドならではの、ファンメイドでしかできないことを、ファンメイドのレベルを優に超えたクオリティで行うMIKUEC、すごすぎます。
突然ですが「DAICON FILM」というものをご存知でしょうか?
1981年に大阪で「第20回日本SF大会」というSFファンのSFファンによるSFファンのための祭典が開かれました。
「大阪」で3回目の祭典(Convention)だったので「DAICON3」と呼ばれています。
このDAICON3や次回のDAICON4の企画運営の中心メンバーだったのは、大阪近辺の大学生たちです。
それら開会式で上映されたオープニングアニメーションを作ったのが「DAICON FILM」という名前で結成された同人映像制作集団です。
メンバーは運営だった岡田斗司夫らによって集められた大阪芸術大学に在学する面々を中心とした人物――庵野秀明、赤井孝美、前田真宏、貞本義行ら――です。
そうです。彼らは後に「ガイナックス」を立ち上げ、「王立宇宙軍 オネアミスの翼」や「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」そして「新世紀エヴァンゲリオン」を創りました。
大学生が「好き」を原動力に集まった時、とてつもないパワーが生まれます。
そういう熱量を一番感じることができたのがMIKUECです。
MIKUECを企画制作運営したみなさん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。これからのみなさんのご活躍、そしてMIKUECのこれからを応援しています!!!
そして今このイベントを知った人、来年は行きましょう!!!!
MIKUECポータルサイト
MIKUEC2021公式HP
MIKUEC公式Twitter
電気通信大学バーチャルライブ研究会公式Twitter
バーチャルライブ研究会Booth
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