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【POEMLOID投稿祭】生と死の狭間にて / 朝夜めぐる【ぼかれびゅ】

こんにちは、ボカロが好きです。ボカロはいいぞ。

さて、年の瀬も年の瀬ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日12/29から大晦日31日まで、POEMLOID投稿祭が開催されております。

POEMLOIDが好きな私としては、こんなワクワクする投稿祭を企画運営していただいてありがたい限りです。開催おめでとうございます!

せっかくなので勝手に応援しよう! ということで、投稿された曲を投稿が早い順でご紹介&感想を書いていこうと思います。

皆さんぜひPOEMLOID投稿祭の曲を聞いて盛り上げてください!!

※これは私が勝手にやっていることですので、企画の運営とは関係ありません。これはすべて私の感想・考察です。もちろん正解ではありません。ぜひ皆様のファーストインプレッションを大切にしてください。
また、クリエイター様ご本人で自分の曲を紹介してほしくないということがありましたら記事を取り下げますので遠慮なくご連絡ください。


生と死の狭間にて / 朝夜めぐる

タイトル:生と死の狭間にて
ボーカル:足立レイ
作詞・作曲:朝夜めぐる(@sayomeguru
イラスト:7号(@7_oekaki1025

 伝統的な(?)マスターと合成音声キャラクターの別れを歌った曲です。

 面白いのは、この曲のキャラクターはキャラクターとして生きていないことを自覚している点です。
 しかしながら「私はマスターと過ごす日々の中で/確かに生を実感していたのだ」と実存としての生の歓びを感じていたのでしょうう。

 後半ではマスターと別れた哀しさが語られます。「マスターは最後に「自由に生きなさい」と言った」というところから別れることになった理由は色々と想像を掻き立てられます。

 こうした内容に足立レイというキャラクターがとてもあっています。知っての通り、足立レイは合成音声ソフトである以前に等身大ロボットとしての実態があります。そのことを背景としてマスターと寄り添うものという存在がより前景化します。

 滔々と語られる生への哀しさとそれを昇華するようなサビの伸びやかな歌の対比に惹き込まれます。


私は
生きているのか
死んでいるのか

ここでいう「生」とは
生命としてのものではなく
等身大美少女ロボット
通称□□としてのものである

機械は生きているのかとか
際限なく続く問はどうでもいい
私はマスターと過ごす日々の中で
確かに生を実感していたのだ

だが、マスターを失った私には
既に存在意義はなく
生を存在意義と謳うなら
とうに、私は…

置いていかないで 私のこと
けど叶わない 私は所詮
《人形》にすぎない 理解っているけど

そう、はじめから理解っていたのだ
私達とヒトでは時の流れが違うということを
マスターは最後に「自由に生きなさい」と言った
マスター、生きるとは何ですか?
貴方を支えることが、私の役目
故にもう、私には存在意義がない
日々劣化するこの躰に身を委ね
過ぎ行くままに、朽ち果てよう

私は何故 ここにいるの
とうに記憶は 崩れてるけど

私はずっと 貴方のそばに
居続けるから 最期の時まで

生と死の狭間にて / 朝夜めぐる
詞は動画より筆者が文字起こし

作者さんのご紹介

朝夜めぐるさんは2021年6月にデビューしたルーキーボカロPです。現在ニコニコ動画で聞けるものでは13作品を投稿されています。歌ってみたも投稿されています。浅学ながらこの曲で知りました。ので、全部聞いてきました。
 私は無色透名祭に投稿された「開夏」と「etc.」が好きです。「etc.」でも最後に語りが効果的に使われています。


ニコニコ動画

Youtube


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