文章を書きはじめる儀式

私が使う書き始めの儀式、
「キーボードを撫でると文章が出る」
についてお話しします。

(1) 挨拶:話す私が何者か

私はよく小説とプログラムを書いています。
他の趣味は、防災防犯やスプラトゥーンなど、
総じて前提が成功でない遊びがすき。

そうして培った思想のうち下記の2個が関わります。
「実力はなんとなくできる範囲だけ」
「初手で不利になったら大逆転するまで不利なまま」

 なので私は、
毎日なんとなくできる範囲の拡張がだいすきです。
そのひとつが今回の儀式で、
書き始めを加速します。

(2) 儀式:キーボードを撫でる

 人間は脳に加えて指でも思考してると小耳に挟みました。
詳しい説明や正確さは専門家のみなさんにまかせて、
私はそういう説が出た自体を道具にします。
思い込みだけで体への影響が出ます。

 思い返せば筆が乗った状態なら必ず、
指がキーボードを叩き続けていました。
次に使う言葉がすぐに出てくる。
一方で、
筆が乗る前の座っただけの状態では、
何を書くがいいかまったくわかってない。

 なので試しに、
指先でキーボードを撫でてみました。
すぐにどこかを押したくなったので、
思い浮かんだ言葉を入力してみる。
次の言葉を連想したので入力してみる。
この繰り返しが始まってしまった。

 偶然かもしれないので別の日にも試しました。
結果はご想像の通り、
儀式をした日は書きやすく、
儀式をしない日は時間ばかりがすぎる。
次は私でない人にも試してみてほしいですね。
サンプルは多いほうがいい。

 これらの内容は、
よく耳にする「1文字でも書く」に似ています。
最初の1文字を書いた時点で指への刺激を内包している。
けどもそれをやるには、
1文字めだけは自力で見つける必要があります。

 ならばもっと前の、
0文字の段階でキーボードを撫でて、
1文字めを書きやすくする。
以上が今回の儀式を紹介するに至った理由です。
ぜひ試してみてね。

(3) おまけ:作業環境

私の作業環境をお見せします。
再現性のために必要かもしれないので。

計算機:3台
ipadプロ    気が散る要素をぜんぶ集めたパンドラの箱です。2016年うまれ。
ipadミニ    文章と表計算とプログラムだけ使う。2020年うまれ。
iphone     外出中に出費入力や緊急連絡だけする。

メイン道具:4台
キーボード   孤高の遺伝子を受け継ぐ真の最高峰、ハッピーハッキングキーボードです。
譜面台     便利です。キーボードは置けない。
デスク     安物です。高さは座るとちょうどいい。
バランスボール 冬は冷たすぎるので気をつけて。唯一の未納得です。

補助:2個
ポット     押すだけで白湯がでてくるすぐれもの。
コップ     手が冷えるとキーボードを撫でるのが大変です。荒れるぞ。あっためよう。

ソフトウェア:5個
メモ      標準装備のやつです。
縦式      縦書きテキストエディタです。小説はこれ。
Numbers    標準装備の表計算です。
Pythonista   プログラムを書くやつです。
音楽      Marconi Unionの『Weightless』を使っています。2と3がすき。30分ごとに切り替えて時間経過を測る。

ipad miniの画面。

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iphoneの画面。

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私からは以上です。
ご視聴ありがとうございました。
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