対ゾンビ建築

建築家ではない私ですが、楽しそうなので考えてみました。

普段は小説を書いてるので、
登場させそうな案を挙げます。

おしながき (5種)
【防衛線、枯れた堀のような穴】
【防災用品、位置情報つき防ゾンブザー】
【自決用品、足で吊るす金具とそのための柱】
【中央広場】
【海住まいの船団】


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【防衛線、枯れた堀のような穴】
堀では泳ぐリスクがあり、
壁では人間側の閉塞感につながる。
そこで考えられる方法のうち、
大穴を使う都市がいくつかある。
 底では蓄積を防ぐため、
外側向きの階段があったり、
処理装置を使い続ける。

 ゾンビを発見した際に、
人間側の防衛部隊が大勢で出られる。
 ゾンビの大群が大穴を埋めようと押し寄せるのに対し、
緩やかな坂に並んだ戦車や自走砲が一斉に火を噴く映像は、
インターネットで大いに話題となった。
 酔っぱらった人間が転落する事故があってからはガードレールが設置された。

【防災用品、位置情報つき防ゾンブザー】
都市部を離れるときは必ず携帯する。
どこで発見したか次第で先手を打って対処するほか、
救助の要不要を判断する材料にもなる。
 一般の防犯ブザーとは音が違う。
兼用型を作る業者もあるが、
誘拐犯らしき者に対ゾンビ装備で出動するなどのヒューマンエラーが多発し、
すぐに販売禁止となった。

【自決用品、足で吊るす金具とそのための柱】
私の文化圏では、
ゾンビは感染するものです。
そうなると万が一の備えとして、
自力では届かない状態にする方法を用意する者が現れる。
 金具の着脱を操作する場所は、
股関節を曲げただけでは届かないようになっている。
自力で届かせるための道具が柱の上にあり、
使った後はばらばらに分解するか、遠くに放り投げる。
 あるとき、膝で曲がって脱出しそうなゾンビが発見されて以来、
さらに長くなった後期型に改修されていった。

【中央広場】
建て直すには時間が足りないなどの理由で、
見通しをよくする方が早い都市がある。
 中央広場からはすべての方向のすべての道が見える。
脇道は大きな建物を跨ぐ橋があり、
ここも中央広場から見えるようになっている。

 観光地として人気が高い。
古風な街並みが残る地はごく限られている。
当時を知る世代が老齢になり、
客足が遠のきつつある。

【海住まいの船団】
小型や中型の船が集まり、
家族ごとや仲良しグループで暮らしている。
海はゾンビに出会うリスクが極めて低い反面、
食糧や燃料の補給が問題である。
 ここを選ぶ者を大別すると、
自由を求める若者と
集中できる環境が必要なエリート・職人層と、
避難が難しい高齢者の3通りとなる。

私からは以上です。

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