見出し画像

「今」さえ楽しければいい


25歳。

入社2年経たずに会社を辞めた2020年の夏。
僕にとってのはじまりの夏。

僕は、来年の春からフィリピン留学を経て、オーストラリアへワーキングホリデーに行く。

元々、海外への異様な憧れが強くあって、大学在学中も語学留学を考えたことはあった。
なぜできなかったか考えた時、答えは簡単だった。
なにもかもが足りていなかった。
想いも、覚悟も、勇気も、お金も。

海外へ語学留学に行くにはお金がかかる。
いかにフィリピン留学が安いと言っても、数万円でできるようなことではない。
短期間であってもそれなりの予算を貯める必要がある。
大学在学中、アルバイトはかなりしていた方で、それなりに収入はあった。
しかし、そのお金は、日々の飲み代や娯楽費に消えていった。

大学生活は本当に楽しかった。
気の良い友達がたくさんできて、とにかく遊んでばかりいた。

そんな中で、当時の僕には遊びの誘いを断わり、語学留学の為にお金をせっせと貯める程の想いがなかった。
頭では行きたいと思っていても、その瞬間を、「今」を楽しむことで精一杯だった。

それでも、僕は当時のことを全く後悔していない。

あの時、あの瞬間の楽しさはあの時しか味わえなかった。

おそらく僕は、小さい頃から、「今」を楽しむことにしか興味がない。
「過去」を振り返って「今」を悔やむことも、
「未来」の為に「今」を我慢することも、
僕はしてこなかった。
とにかく、今その瞬間さえ楽しければいいと思っていた。
そしてそれは今も変わらないはずだ。

とはいっても、こんな僕でも世間体を気にする日本人気質は正常に働いていて、ここまでなんとかレールから外れずに生きてきた。
仕事だってそれなりに頑張ったし、朝まで飲んだ次の日にだって這いつくばって仕事に行った。

半年も経てば充分だったんだろう。
ふと気づいた。

今、人生楽しくなくね?

それから僕のGoogle検索履歴は、
「人生 楽しくするには」
「人生 変えたい」
こんなワードで溢れかえった。

本も読んだ。
色んな情報を取り入れた。

そうして気づいた。
自分は一体、何に怯えているのかと。

3年以内に仕事を辞めたら再就職が不利だとか、親や家族が心配するだとか、将来が見えないだとか、、

今自分がありとあらゆる理由を引っ張り出して守ろうとしている世界は、ものすごくちっぽけだ。

なんで、今から老後の事を考えて生きなきゃいけないんだ。
20年後、10年後の未来がどうなっているかなんてわかるわけがない。
とにかく「今」を必死に生きた積み重ねの先に、10年後の自分があるだけだ。

そこまで気づいた時、自分のしたかった事とそれをする為の準備ができる環境が初めて繋がった。

今の仕事は頑張れば、1年目でもそれなりの給料が貰える。毎日仕事に行くから、飲みに行く回数も減ったし、絶対に貯金できる。
そうして目標金額を決めて、これまでやってきた。
コロナウイルスのせいで、時期が狂ったりはしたけれど、大した問題じゃない。

そんなふうに時間は過ぎて、今の状態に至ったよ、という話。

これからは自分のやりたいことをやるよ。
渡航までの半年間にも、やりたいことは色々ある。
英語の勉強はもちろんだけど、こうやって頭の中にあった思いを文章にする作業だって、仕事を辞めて時間ができたからこそできることだ。
他に挑戦したいこともある。
とにかく今はワクワクしてる。
「今」さえ楽しければいいと思うんだ。

子供の戯言だと思う?
それがわかるのはきっと、10年くらい先なんだろうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?