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自己啓発は麻薬だ

近年「ライフハック」という言葉をたくさん目にするようになりました。

テレビでは「卵の殻を一瞬で剥がせるような方法!」のように「日常生活で役に立つ小技」のような主旨ですが、ネット上だと自己啓発的な意味合いが強いように感じます。

日々この「ライフハック」という言葉を目にするたびに違和感というか、心のどこかに引っかかるものがありました。

というのも結果を出していない人程、自己啓発を重視する傾向にあると思うのです。

自分の過去を振り返りながら考察してみたので、自己啓発に興味がある人は続きを読んでみてください。

僕も自己啓発が大好きだった

以前の投稿でも触れていますが僕は一時期、会社勤めを辞めてフリーランス・起業に挑戦しました。

20代後半でしたがこの時期はドップリ自己啓発にハマって、本はもちろんのことセミナーにも通っていました。

確かに自己啓発は素晴らしい一面があります。

この分野をまったく知らない人とある程度知っていて実践している人との間では仕事でのパフォーマンス=収入面、結婚生活など様々な面で差がつくでしょう。

また子供を持って気が付きましたが、子育て、しつけと言った面でも役に立つと感じています。

言葉遣いであったり、物事の考え方であったり、子供の道徳心や思考力、倫理観を育むことに有効だと思います。

自己啓発の怖い側面

しかし自己啓発には怖い側面があるので具体例と共に紹介させてください。

僕は一時期、フリーランス・起業を志す人達が集まったコミュニティ・セミナーに属していました。

中には既にフリーランスとして生計を立てている人もいれば、当時の僕のように会社勤めしながら副業している人もいれば、何をやっていくか模索中の人など様々でした。

講師は稼ぎを得る実践的な内容から、自己啓発的な内容まで幅広く扱っていました。

成功するためには両方が大切なのでしょうが受講生を見渡すと徐々に自己啓発の話を好む人が増えていったのを覚えています。

自己啓発は思考を奪う

フリーランスなり起業して成功するには泥臭く営業活動していくことが必要不可欠だと思います。

また仕事をこなすにはどんな分野であれスキルを磨く努力が必要でしょう。

しかしこういったことを実践するのはとても大変ですし、強いモチベーションが必要です。

一方で自己啓発で紹介される「日々意識すべき○○の習慣」、「毎朝実践する○○」といったものは簡単に実践できます。

例えばこの界隈で有名な「引き寄せの法則」。

常に自分の目標や夢を意識していると、脳が自然とその夢を実現するために最適な道を選択し続けて目標・夢が実現する、という考えです。

これを実践するために毎朝、ノートに自分の目標を繰り返し書き続けている人がいました。

一回書く程度ならまだ良いとして、だんだんエスカレートしていって毎朝100回書く+100回読み上げたり、丸一日望む未来を唱え続けるといった謎の領域に達していました。

そしてその人は「自分が行動しないといけなくなる環境下に追い込む」という理由で、特に稼ぎを得る方法が確立していないにも関わらず仕事を辞めてしまいました。

しかしその後も上記のような自己啓発系エクササイズばかり毎日繰り返し、ある日心身ともに悪くなり入院したそうです。

やるべきことをやれ

上記の話は極端な例ですが思い返すと僕にも当てはまる部分があります。自己啓発は確かに役立つこともありますが、稼ぎに直結するのは営業活動、スキルを磨く努力、仕事をこなす努力といったものであり、星に向かって願いを唱えることではありません。

(もしかするとこれも「引き寄せの法則」かもしれませんが・・・)

僕が属していたコミュニティから考えるに、結果を出していない人程、自己啓発に傾いていると思います。

なぜなら結果を出すよりも自己啓発に時間を使う方が楽ですし、それでしか「やっている感」を感じることができないから。

そして何かしら発信するにあたっても自己啓発をテーマにするのは手っ取り早いので、「ライフハック」をテーマにした記事や番組がインターネット上に充満するのかもしれません。

最低限押さえておくべきポイント

それでも冒頭で書いた通り、僕は自己啓発には良い面もあると思います。

僕が思うに自己啓発というのは最低限押さえておけば充分なものです。

そしてその最低限というのがスティーブン・R.コヴィ氏著の「七つの習慣」です。

こんなマニアックな記事をここまで読み進めているあなたなら、この本は間違いなく読んでいると思います笑

この本は僕が初めて読んだ自己啓発系の本です。

そしてその後、何十冊も自己啓発系の本を読みましたが結局は「七つの習慣」の内容を違う言葉や違う表現で書いているだけ、というのが僕の考えです。

この本に書いてあることを頭の片隅に置いて、日々自然と暮らすだけで自己啓発は十分だと思います。

まとめ

僕はここ1,2年、身体を鍛えることにハマっています。

筋トレだけでなく、ジョギングしたり、趣味の野球の練習をしたり。

そして思うのですが、いくら「腹筋が割れますように」と願ったところで腹筋は割れません。

腹筋を割るためには摂取するカロリーや脂肪等を制限した上で腹筋に負荷を与えるトレーニングを繰り返す必要があります。

こうすることで肥大化した腹筋を腹周りの肉や脂肪が邪魔することなく、割れた腹筋が浮かびあがるのです。

しかし食事制限を続けたり、トレーニングを続けることは大変なので、日々なぜ努力しているのか、目標を振り返ったりして自分を奮い立たせることも必要でしょう。

つまり努力と自己啓発の両方が必要ですが、努力が9:自己啓発1くらいのバランスでちょうど良いと思います。

僕も目指す体型や、野球で出したい結果があるので、四の五の言わず努力して達成します。

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