特効薬

こんばんは。ケビンです。


昔の写真を整理していた時。かつて好きだった女の子とのツーショットの写真が出土した。

その子との恋はついに叶わなかったが、いい思い出だったと今なら言える。

当時は堪らなく好きで、相手の行動に一喜一憂。

勝手に心理戦を繰り広げていたけれど、結局は一人芝居。滑稽なピエロのような経験。

自分のステージのヒロインは彼女しかいないと、自分はその心を独占したいが為に躍起になる。

けれど彼女はステージに上っていない。観客ですらなかったみたいな。

僕はただの街にブロードウェイの張り紙を見て女優に恋する、ただの人間。

無数にいる有象無象の一人に過ぎないと知った。

叶わない恋愛だと知った時の絶望感と言ったら、思い出すだけで胸が張り裂けそうになるけれど、傷心の一番の特効薬は時間の経過だと友人が教えてくれた。

それは実際その通りで、失恋直後は何にもやる気が起きなくて無気力な生活を送っていたけれど、やらなきゃいけない事は山積みになっているわけで、絶望や後悔は日々の流れに忙殺された。


あれから数年経って、出土した写真。得も言われぬ懐かしさに包まれたところで、共通の友人にあの子はどうなったのと尋ねてみた。

なぜ直接本人に聞かないのかと思う人もいるかも知れないが、その実単純に現在の連絡先を知らないだけ。

友人曰く、今は恋人と仲良くしているとのこと。

失恋直後だったら見当違いな憎悪を抱いてたかもしれないが、今ならば心の底から「幸せになってください。」と言える。

長い年月が経って、あの絶望感すらも過去のものにできる時間の流れは偉大だなと思う。


時々、失恋した友人の相談というか話し相手になることがあるけれども、僕は無責任のようだけれど自分の経験に裏打ちされたアドバイスを毎回送る。

「時間が一番の特効薬だぞ」

今は落ち込んでてもそれでいいんです。

いつかきっと素敵な人との出会いが待ってますよ。


この信条を胸に抱き、今日も生きていくケビンです。(独身)

どうもポエム臭がする記事(日記)でしたがまぁ気にせず。

皆さんに幸あれ。

おやすみなさい。

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