幸福感とはなんぞや

元統一教会信者の多田文明さんによると、蓄財と恋愛は厳しく戒められていて、背けばサタンの悪霊に取り憑かれて不幸になる。その恐怖から逃れたい一心で信者は献金する、あるいは集団結婚に至るとの事で、なるほどカネとオンナ(オトコ)は人生最大の欲望なわけで、これをコントロールされた人間はいくらでも操れる。宗教とはよく考えた詐欺だとは感心します。

ところで一方、信者の気持ちに立ってみれば、なぜそれほどサタンを恐れるのか、かなり疑問。子供じゃないんだから悪霊を怖がるのもなんだかわからないとこがある。むしろサタンを恐れる信者は、そもそも「不幸なひと」だったのだと考えれば納得がいく。自分が不幸なのはなぜだろうと悩む人たちに回答と解決法を与えるわけだ。回答はサタンであり、明快な理屈を聞かされるうちに心から信ずるようになり、そしてサタンへの恐怖は確信に変わる。

解決法は、教会の活動、たとえそれが選挙運動や怪しい商売であっても、一生懸命取り組んで成果があがり、仲間から賞賛されれば嬉しいわけで、いっときの感動や快感で満たされる。麻薬みたいなもので、この仲間からは離れられない、といつしか信ずるようになる。

これは統一教会に限らず、創価学会でもどこでもまったく同じことをあれこれバリエーションつけてやってるが、統一教会はいささかやりすぎた。反社会的であるとこが違うだけとも言えます。

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