禁書の書痙

警告⚠️

この鎖を断って中に忍び寄り、闇を覗くものは、善なるこころ死すこと覚悟せよ。

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『憎いアイツを殺すたった一つの方法』

まえがき

人として生きていればどうしても許せない人間も出てくる事だろう。それが命だ。人として生きるということは汚れて生きるということだ。
覚悟せよ。

本文

目を覚ませ。
水に流せ。
恨み心をグズつかせてもなあ、何も生まれない。
呪物を産むつもりか?
見過ごすことだ。
目をつむれ。
目を閉じろ。
忘れる。
真っ黒に塗りつぶす。
闇は黒に塗りつぶす。
光は白に塗りつぶす。
真っ白はキャンバス。
雪の雪原は裸足で踏む事だ。
雪を靴で足蹴にするな。
心もよごれるぞ。
灰色の雪なんて、悲しい。
もう雪なんて。
見たくない。
雪なんて熔ければいいのに。
「紅炉上、一点の雪」
暖炉に雪は溶ける。
それは俺の心だった。

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