大人になってから学ぶ、ピアノの練習方法
今回は「ピアノに触れたことがない人でも、簡単に弾けるようになる方法」についてご紹介していきます。
早速ですが、ピアノの練習をするにあたって、以下の3つのルールは必ず守るようにしてください。
①毎日「10秒だけ」新しい部分を覚える。
②毎日10分程度、前回やったところを復習する。
②難しいところは自分でアレンジする。
これさえしっかり守っていれば、1ヵ月程度で誰でもピアノが弾けるようになります。
なぜこのルールが必要なのかは後ほど解説しますので、まずはピアノの練習の仕方からお話していこうと思います。
「弾けるようになりたい曲」を探す
「ピアノを練習したいけど、何から始めればいいのか分からない」
そんなときは、自分が弾けるようになりたいと思う曲を、「Youtube」の検索エンジンから探してみましょう。
例えば「あの夏へ ピアノ」と検索すれば、以下のような一覧が出てくると思います。
そしたら、この赤枠で囲われた(鍵盤のうえに青と緑の線が重なっている)動画を再生し、自分に見合ったレベルの楽譜を探してください。
ただ、ここで1つ注意があります。
今までピアノを触ってきたことがない超初心者の方は、「同時に右手で3本以上の指を使う」ような楽譜は参考にしないでください。
例えば以下のようなものが、それに当たります。
この動画のタイトルには「初心者でも絶対弾ける!」と書いてありますが、生まれつき才能がある人でなければ多分無理だと思います。そもそも両手で同時に弾くことじたいかなり難しいはずです。
こういう、パッと見て「難しい」と感じてしまうような動画はあまりお勧めしません。
(……とは言ったものの、この動画は「ピアノの上達」にはうってつけの動画です。弾き方についての解説パートもありますので、「ある程度弾けるようになったな」と感じましたらぜひご活用ください。動画のURLはこちらになります。「https://www.youtube.com/watch?v=nHpndje9tYI」)
――ちなみに私が始めたての頃は、こういう動画を参考にしていました。
「例)参考にしていた動画①」
「例)参考にしていた動画②」
「おっ、これなら弾けそう!」と思えるようなものが、今の自分にとって1番参考になる動画です。
しかし実際にやってみるとわかりますが、これでもなかなか難しいです。特に右手と左手を同時に使って演奏できるようになるまで相当苦労すると思います。
私も両手で弾けるようになるまで2週間ほど時間がかかりました。途中で、「ああ、やっぱり私はピアノに向いてないな」と思ったこともありました。
ですがだんだん弾けるようになってくると、ゲームをしているときのようにピアノを弾くことが楽しくなってきます。感覚でいえば、ゲーセンとかによくある音ゲーをやっているような感じです。
しかも自分が好きな曲なので何回弾いても飽きません。毎日続けて練習することもできます。
ですので初めてピアノを練習するときの曲は、「自分が好きな曲」であり、なおかつそれが「誰でも弾けるような簡単なもの」である必要があります。
ピアノ初心者のための練習曲などやる必要はありません。
大切なのは、「ピアノが楽しい」と実感することです。
スマホをセットしてさっそく弾いてみよう
譜面台(楽譜をたてる場所)があればそこにセットすればいいのですが、何もない場合はこのようにピアノの上にスマホを置いてやっても大丈夫です。
(今回はスマホが無かったので本で代用しました。この位置にスマホを置いて、動画を見ながら練習します)
さて、ここでもう一度、練習するときのルールについて説明していきます。
①毎日「10秒だけ」新しい部分を覚える。
②毎日10分程度、前回やったところを復習する。
③難しいところは自分でアレンジする。
まず①についてです。
なぜこのようにしたのかというと、「毎日10秒ずつ覚えれば、1か月後には1つの曲を弾けるようになる」という理由があるからです。
Youtubeでピアノの動画を検索すると、大抵の曲は「2分~5分」の長さになっていることがわかります。毎日10秒だけ新しいところを覚えれば、
10秒×30(日)=300秒
=5分(1つの動画の長さ)
というように、どんなに長い動画でも約1ヵ月後には弾けるようになるという計算です。
もし10秒が長いようであれば5秒にしてもかまいません。5秒で計算しても1か月後には2分30秒となるので、ある程度の曲なら弾けるようになります。
また②で書いたように、1日に10分程度は復習するようにしましょう。言ってしまえばピアノは「暗記ゲー」なので、毎日コツコツ練習していく必要があります。
最後に③です。
ピアノを練習していると、「どうしてもこの部分が難しくて弾けない」という場面に出くわすと思います。
そんなときは、簡単に弾けるように自分でアレンジしてみてください。
例えば以下のような楽譜があったとします。
私は、ここの左手を3本使う部分がどうしても上手くいかなかったので、以下のようにして覚えてみることにしました。
線が1つ消えただけですが、これでだいぶ弾きやすくなりました。
こんな感じに「ここは無理だな」と思ったらどんどん自分なりにアレンジしていきましょう。
簡単にし過ぎても問題はありません。もしやりすぎたなと思ったら、後から楽譜通りに弾くようにすればいいだけの話です。
最後にもう1つだけ。
「ピアノは毎日触るようにしてください!」
1日でもやらない日があると途端にやる気が無くなってしまいます。これはピアノに限った話ではありません。何事も毎日続けるからこそ意味があり、そして結果も大きく変わってきます。
もちろん最初はきついです。何度やっても思い通りに指を動かすことができなくて挫折してしまうかもしれません。
ですが、それを乗り越えたら「ピアノが楽しい」と思えるときが必ずきます。そのときが来るまでめげずに頑張ってみてください。
三日坊主の私でもできたので、きっとあなたにもできると思います。
練習曲一覧
私が今まで弾いてきた中で練習になった曲を以下にずらーっと載せました。弾きたい曲がなかったときはぜひご活用ください。曲名をクリックすればそちらの動画へ移動します。
また中でもオススメな曲には星マーク(🌟)を付けときました。
それぞれの難しさに合わせて主観的にはなりますが数値化しましたので、参考にしていただけると嬉しいです。
――あとアニソンが多いですが、どうか悪しからずに(;一_一)
レベル★
「EIGHT MELODIES (MOTHER)」level 1 ~ 3.2
「Summer(菊次郎の夏)」level 1.6
🌟「you (ひぐらしのなく頃に)」level 1.8
レベル★★
「スパークル(君の名は。)」level 2.1
「Your Reality(ドキドキ文芸部)」level 2.3
「2人(彼女は最後にそう言った)」level 2.4
🌟「あの夏へ(千と千尋の神隠し)」level 2.5
🌟「三葉のテーマ(君の名は。)」level 2.6
レベル★★★
「Staple Stable(化物語)」level 3.2
🌟「ウィアートル(さよならの朝に約束の花をかざろう)」level 3.2 ~ 4
🌟「戦場のメリークリスマス」level 3.3
「舞い上がる因果交流のひかり(サクラノ詩)」level 3.5
「Saya's Song(リトルバスターズ!)」level 3.6
🌟「Ghost of a smile (EGOIST)」level 3.8
番外編①:「電子ピアノ・キーボード」を使うときにあった方がいいもの
「電子ピアノやキーボード」を使うなら、とりあえず以下の2つは買っておいた方がいいです。
①フットペダル
②ステレオミニプラグ(変換アダプタ)
まずはフットペダルから。
フットペダルを使うと、「弾いた音を長く伸ばす」ことができます。鍵盤から指を離しても、途切れることなく音が響くようになります。
そもそもこれが無いと、音が「ブツッ……ブツッ……」と途切れてしまいますので気持ちよく演奏することができません。
絶対に買った方がいい商品です。安いものだと1500円くらいで売られています。
(もしかしたらピアノを購入したときに付属している場合もありますので、しっかり確認しておきましょう)
次に、ステレオミニプラグ。
これがあるとイヤホンやヘッドホンに繋げることができますので、周りを気にせずピアノが弾けるようになります。こちらも値段は安く、相場はだいたい400円~1000円くらいです。
番外編②:これから「電子ピアノ・キーボード」をご購入する方へ
「電子ピアノ・キーボード」をご購入する際は、「鍵盤の数が88個」あるものを選ぶようにしてください。
私は現在61個のキーボードを使用していますが、鍵盤の数が足りなくてよく困ることがあります。後で後悔しないためにも、出し惜しみをせず思い切って買うことをオススメします。
番外編③:ピアノを弾く前の準備運動
独学でピアノを練習し始めてから1年以上経っている私ですが、最近になってようやく準備運動の大切さに気づかされました。なんで今までやってこなかったのか不思議でなりません。
これを読んでいるあなたも「思うように指が動いてくれない!」とお悩みでしたら、5分でもいいのでピアノを弾き始める前に指の体操をしてみましょう。
私が参考にしている動画はこちらです。毎日やれば一週間ほどで指の動きがスムーズになると思います。
「https://www.youtube.com/watch?v=FfejJgSYEIY」
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