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音を作る

何億光年ぶりでしょうお久しぶりですたなかです

みなさんは「音を作る」と聞いてなにを想像しますか?

プレイヤーの皆さんは、音色や響きとか
自分の奏でる音自体のことを指すでしょうか

DTM・打ち込み界隈では「曲を作る」の暗喩だったり、サンプリングの音を作ることを指したりしますね

私はしばしば音楽について説明する時、料理やレシピに例えることがあります。

プレイヤーの方々の音作り。
これは言わば既にプリンをレシピを見ることなく作れる人が、より滑らかで舌触りもよく味も良いプリンを作るべく奮闘する様と似ているなと思います。


逆に、サンプリングや打ち込みでの音作りは
未だかつて無いレシピを、作り出そうとする様かと。


音を作る、という行動は既に音楽にある程度明るく、さらにより良い音楽を求めての探求、ということはどの立場でも同じかと思います。


私が最近意識している
『サウンドエスケープ』の界隈では
音に「気付く」ことがこの音作りに当てはまるなと思い、今回まとめてみました。


これを書いている今は愛犬のトリミング待ち
都内のカフェに居ます。

はしゃぐ若い女性の声、大きな声で笑う男性の声、

落ち着いたサラリーマンがビジネストークをしている声

少し歳を重ねた夫婦の声。

声自体の音の豊富さに驚かされます

カトラリーを拭いて置く音
ガラスの皿を置く音、金属のポットを置く音
水の音、焼く音、コーヒーマシンの音
ノートにメモを取るペンの摩擦
パソコンを叩く音(さらにいえばその人その人でエンターを押すタイミングが違う)

人が奏でる「物の音」も素材とその人の感情で音色が違う

高架下、電車の止まる音
車のエンジン音
カフェのBGMなどの環境音に
今目の前の夫が欠伸をした音。

世界は音に溢れています

あなたが気が付かない音も
気になってイライラする音も
安らぎをくれる声も
寂しさを誘う葉擦れの音

あなたが音を作る時、その感情が隣の人へ音を介して移っていく

人が作る音は優しく、恐ろしく、苛立ち、暖かくて冷たい

音を作る時、一瞬考えて欲しい
その音は誰かにどんな影響を与えるか
音楽家じゃなくても楽しめる音作り
あなたの所作はひとつの音楽である。


私は隣でくちゃくちゃ音を立てながらパイを食べるあなたにこれを見てほしい。

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