新参アイドルファンによるディスクレビュー①美味しい曖昧「曖昧なシングル3」

突然アイドルにハマりかけているけたみです。

今回は、美味しい曖昧の『曖昧なシングル3』のディスクレビューをしたいと思います。

とはいえ、僕は美味しい曖昧はおろか、アイドルについても全くまだまだ詳しくないので、純粋に曲を聞いて書くことしかできないです。大目に見てください。

楽曲のレビューの前に、ジャケットについて。

他のCDと同じように、可愛らしくもどこかノスタルジックな絵柄のジャケットで、とても好み。色もデザインも、しっかりと夏を感じられてよい。


えっメンバーの凡やよいさんがデザイン?


大天才か?非凡やよい、に改名してくれ。


さて、気を取り直して曲について。



1.さまさま

この曲に関しては、もうレビューいらなくない?

(完)

というのは冗談だが、そう言いたくなるほどシンプルに楽しくて夏っぽい楽曲。爽やかさと蒸し暑さを同時に感じられるサマーチューンになっている。

電波ソングみのある、内容があるのかないのかわからない歌詞もよい。夏の暑さにやられたり愚痴ったりしながらも、楽しみたい!楽しんでやる!という気持ちも感じられる。

楽曲としては、まず出だしのベースのスラップが気持ち良すぎる。ホルモンのFという曲とおなじ、否応なしにテンションを上げさせられるリズムパターンだ。

そのあとの開放的で踊れるリズムと、爽やかな曲の展開も最高。とはいえサビのメロディーはどこかノスタルジック(2つ目のコードでM3の音が入っているから??)。

途中入るKpop的なラップも異様に可愛い「秘め事にキスして」も、曲に彩りを与えていて、とても盛り沢山だ。

絶対に作詞と作曲した人、夏の暑さにやられておかしくなってたんだと思います(褒め言葉)。



2.幽体Whisper

みんな大好き、いわゆる丸サ進行を基調とした曲だが、全く単調ではない。

例えば、Bメロ。コード進行を追うと、

|E♭M7 FM7 |FM7 GM7 |F#M7 G#M7 |

という調性の感じられない展開をしていて、とてもかっこいい。

さらにサビも途中からキーがC#からDに転調したりしている。(ちなみにイントロからAメロにかけてのキーはDなので、ある意味強引に「戻す」方法だが、それがまたかっこいい。)

リズムパターンは4つ打ちでダンサブル。ギターやエレピがとても爽やかな印象とともに、一種の「ボカロ感」も醸し出している。

歌詞を見るとオバケ(になる?)曲だとわかるが、よくある怪談的な(?)方向に行ったり、エレクトロスウィングな方向に行くのではなく、あくまで涼しさを感じられる。

また、歌詞カードの表記もいろいろな工夫が見えてとても楽しい(CDを買ってからのおたのしみ)。

なかなかアイドルにはこういう楽曲ないのではないだろうか?



3.アマダリガ!!

ギターとベースのリフを基調とした、テンポの早い4つ打ちロックで、とても踊れる。3分弱の短い曲だが、これも色々詰まっていて満足できる。

歌詞も勢いがありつつも切実な感じも受ける。

とにかく歌詞の語呂がよくて、ドラムやベースなしで歌だけのトラックでもきっと踊れるに違いない!

個人的にはめちゃくちゃ好き(全部好きだが?)で、CD買ってから無限回リピートしてます。



4.バッドエンドのその先

これもいわゆる丸サ進行を中心に展開していくが、幽体Whisperと比べると非常に「懐かしい」音空間が広がる。

ドラムのリズムパターンやギターのカッティングがそう思わせるのだろうが、だからといって古臭いわけではまったくない。

歌詞は、昔あった大事な恋愛のその後を描いたもの。前のブログにも書いたが、そこには寂しさや切なさを思い出に変えて未来へ向かう「強さ」すら感じられる。

特別感と、ありきたりさと、そのどちらもが同時に感じられてしまう恋愛をありのままに描き出している。

途中入るジャズ風のリズムに乗ったラップも、どこか自分の思い出と気持ちをノートに書き綴るような、切なさを感じる。

昔の恋愛を3年引きずった僕はもっと早くこの曲に出会いたかったです。そうすればもっと早く前を向いて僕は…。



総評


、なんて上から目線のことはできません、ただ言えることは「最高」です。


10/31にあるワンマンライブなどでこのシングルの楽曲群を聞けるのが今から楽しみです。





P.S. 曖昧のライブに行ったとき、赤い髪の幽花はるかさんから耳と目が離せなかったのですが、これは「推し」ということですか?誰か教えて下さい。

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