備忘録:セントラル愛知第200回定期

場所→しらかわホール
11月10日(金)18:45
指揮:角田鋼亮
ピアノ:務川慧悟
プログラム
ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調

セントラル愛知定期通いは3年目ですが幸運にも記念すべき日に聴けまして良かったです。
ここの定期は角田マエストロや斉藤一郎マエストロの時は演奏会レクチャーがあってなかなか楽しいです。角田マエストロはお話も上手いです。

ブラームスピアノ2番の務川さんはもっと早く聴きたかったのにコロナで3年遅れで聴いたですが、繊細な技術と大胆な音使い、そして弾く動作が美しいです。
あまりたくさん聴いたわけではないですが、弾く動作の美しいと思ったのは、ショパンコンクール優勝後初来日した時のツィメルマン、牛田智大さん、福間洸太郎さん、小山実稚恵さん、でしたので(いい音がするのと弾く動作が美しいは同居しない場合は結構多い)
ワタシはこの曲は実は苦手というか眠くなるのでしたが、今回務川さんの演奏シーンを見ていて眠いは吹っ飛んでました。(でも曲としてはやはりブラームスのこの曲は長くて少し疲れるので次回寝ないとは限らない💦)
角田マエストロは、この曲は指揮棒なしで全編手振りでした。この曲の魅力が隅々まで余すことなく伝わる気がしました。
務川さんのイメージはラヴェル全集などから繊細なイメージがあったのですが、このブラームスは力強さしなやかさも表現され本当に美しかったです。

休憩の後のメインのチャイコフスキー5番は、角田マエストロの事前レクチャーで「ニキシュのシンバル」と言われる一発のシンバルを入れたハンブルグ初演形ということでした。(オケのカットはなし)
この曲はもう知り尽くされてる曲ではあるのでだからこそきっちり弾かねばというオケの気合も伝わる演奏でした。
ワタシはいつも少し安い席を購入するため、しらかわでは2階左サイドの前方で聴いていますが、ここは木管楽器がとてもよく見える席で、チャイコ5番は管楽器大活躍なので頑張ってる奏者さんたちが間近で見られました。クラとファゴット👏です。
さて、問題のシンバルですが、わざわざ入れるのですごく目立つと思っていたらそれほどでもなく、でもあるとなかなか良い、ということで。(場所はプレストになるちょっと前あたり)近年のCDでもこれは入れておるオケがよくあるようですが、日本のオケで聞いたのは初めてです。ちなみに譜面にはアドリブでと残っているらしいです(なくても良い)。ワタシもどっちと言われたら今までで慣れてるので、なくても良い、に今はなりますが、でも今日の演奏はあって良い、だったと思います。

しらかわホールの存続については不透明で(全館売却は決まってるため)セントラル愛知は今までより大きい箱(芸文コンサートホール)に移るわけです。中人数オケなため今後の編成などが気になりますが、来季の曲はすでに発表となり、しらかわよりややスケールの大きめの曲に取り組みやすくなったかに思えます。来季ですと我が祖国全曲、くるみ割り人形全曲は注目プログラムと思います。
セントラル愛知は練習もほぼ地元(隣の稲沢市)なので、今後も応援したい地元のオーケストラです。

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