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今週の米国株価チャート群をイッキ見で振り返り<2019/1/5>

2019年から毎週、このnoteで株価定点観測していきます。

まずは過去1週間の変動率でみるセクター別の温度感の把握。まぁ過去一週間はだいたい上昇していたので、強かったREITが崩れていたとか資金が退避して流入して重くなっていた公益事業セクターから資金が抜けていったとかそんな感じですかね。

というわけで、各セクターや注目グループの企業の株価チャートをイッキ見していきます。

Twitterでこれやってたんですが、あまりにも量多くてTL占有するのが申し訳なかったので。

さて、GAFAを筆頭とする人気株(体感)をチェックしてみましょう。

Apple(一番右上)は業績下方修正で下落トレンドを維持。Netflixはゴールドマン・サックスがコンビクション・バイ・リスト(めちゃ買い煽り)に追加したこともあって上昇加速。なお、ゴールドマンは、ついこの間そのコンビクション・バイ・リストからNVIDIAを「すまん、買い煽ったけど判断間違ってたわ」とはずしています。

その他、成長著しいテック株をみてみましょう。

金曜に上昇したとはいえ、まだグロース買いたいような気分じゃないって感じなんですかね。

データベース・アズ・ア・サービスも伸びるMongoDBは昨年やたら株価上昇しました。社名はティッカーシンボルの隣に小さく書いてあるのですが、よく知らないよーという場合は筆者のブログを見てもらえればすべて紹介済みです。ただ、情報古くなってるので。このnoteでもより一層カバーしていきますのでご安心を。あとはStockclipあたりをあわせて参考にすると良いと思います。

その他テック株見てみましょう。

アクセンチュアがけっこう下がってるんですねぇ。ここ世界金融危機でも業績をさほど落とさなかったんですが、何か決算で出てたっけ?まぁ今の相場は割高の修正で全体的に下げてるのでこんなもんだろうとは思います。VMwareは新高値突破したかと思ったら下げて、再び新高値付近にいますね。オラクルはバフェットがIBMから乗り換えたのでIBMの二の舞になることを恐れている人が多そうです。(Appleさん…)

さて、読者はSaaSウォッチャーの人が多いようなので、SaaSはフルカバーするレベルで定点観測していきます。日本のVCの人の2018年振り返りでもSaaSの伸びの話題が多かったですね。SanSanの株ほしいです。

SaaSの株価をガッツリ見ていきましょう。

サービスナウについてはちょうど今朝、記事がStockclipで出たばかりですね。

他にもWorkday創業者の話は面白いです。

SaaSのパイオニアであるSalesforceのベニオフCEOのもありますね。

SaaSはいままではモノリシックなレガシーベンダーをディスラプトする側として、各領域のSaaS間でAPIベースのベスト・オブ・ブリード(統合製品ではなく個々の機能で優れた製品をチョイスしていく)で市場を拡大してきた感がありましたが、最近領域かぶってきているところが増えているのは投資家視点からすると懸念でしょうか。Workdayがアダプティブインサイツ買収したみたいに自前主義にこだわらないで競争を避けて寡占していってくれるのかどうかを見極めたいところです。

その他のSaaSを見ていきましょう。

「サブスクリプション・エコノミー」という言葉といえばZuora CEOだけど、Zuoraの株価はパッとしませんね。

昨年数ヶ月で株価2倍になった小型SaaS(AppFolioとかYEXTとか)が軒並み調整しています。買収された企業(Mindbody、Apptio、SendGrid)は定点観測から除外しました。

テナブルやCornerstoneなどまだアメリカ部でカバーしてなかった企業があるのでいずれカバーしますがひとまずすぐ知りたい人はStockclipで。

DOMOはタブローソフトウェアをディスラプトするとかいってたような気がする。シェアはどうなってるんだろう。そのうちチェックします。

さて、生活必需品セクターを見てみましょう。

いやーコンステレーション・ブランズ下げてますな…

CEOがやめたあたりからずるずる下げている。コンステレーション・ブランズは米国でコロナビールを販売するアルコール企業なのだが、上記の通り、医療用大麻大手キャノピーグロースに出資しており、そのキャノピーと競合する同業クロノスに米タバコ大手アルトリアが18億ドル投資してバックについたので札束ぶつけあう競争激化が懸念されたか。

で、そのアルトリアの株価はというと…(下図の左上)

下げましたなぁ。食品株は菓子・スパイス以外はほぼ全滅になっている。

小売セクターの様子。

ECとのOMO時代になって、小売セクターは新時代にはいって大変そうだ。その中で、配送料・配送コスト的な意味で5ドル以下の商品中心の企業はAmazonなどECの影響をあまりうけないでいる。とっくにウォルマートはECで10ドル以下の商品をできるだけ扱わないようベンダーに圧力かけてるようにAmazonもそういった動きがあると報道されているしね。

製薬企業の株価の様子。

セルジーンはブリストル・マイヤーズスクイブに買収。

医療機器などその他ヘルスケアセクター

透明な歯列矯正のアラインテクノロジーは前回の決算がアレ?って感じだったので納得の動き。

金融セクターの様子。

クリスマスから一転雰囲気が変わっている。

防衛産業・関連株の様子。

下落トレンドですね。

鉄道・トラック。

以下の航空会社も含めてこれら企業で構成されるダウ輸送株指数が微妙なところで攻防している。

米航空会社

オイルメジャーの様子。

原油価格は今年も注視。

公共事業セクターの様子。

カリフォルニアの電力会社PG&Eが破産検討という報道。山火事多すぎるよなぁ。買い煽りが多かった12月中旬から一転して下落。

その他ダウ構成企業ざっくり。

ユナイテッドヘルスが下攻めしてる。

レストランセクターの様子。

普段みない企業もいれています。やはり同業他社と比較する方がいいので。

その他、地味系コツコツ企業。

こういった企業も下落していた相場だった。まぁ割高水準まで買い進められていたしなぁ。

最後に中国ADR

アリババが安値割れを回避。Ctripは日本で微妙にスキャンダルあったけど特に報道されていない感。どこもやってるみたいな感じ?OTAはかなりヘイト高めているのでそこらへんマグマがどこで噴出するかわかりませんね…

あと今週は為替の動きも興味深かったですね。

その他オマケ

恐怖指数のスパイク。

これが上にスパイクしてたら総悲観になってきているという感じです。

小型は先に売られがちなので、それが反転しているのはプラスなサインかもしれないです。(続けば)

ちなみに私は相場の先行きは全く分からないし予想をするつもりもないです。

——— ✂ ——— おわり ——— ✂ ———

毎週この勢いで無意味にコメントつけていると時間とられすぎることが今回やってみて分かったので、来週はコメント減らします(意味ないし)。

<筆者の詳細>
ミニマム連続起業家・投資家の「決算マン」

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