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簡易的補修について

タイトル画像の通り、この前ガレ場でヒットさせ、右側のクランクケースに4cm大のクラックが出来てしまいました。まだ午前中なのについていない…まあ、盛大に捲れてしまった自分のせいですけどね。

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幸いエンジンオイルが少し滲む程度だったので自走で駐車場に戻り、エポキシパテで補修する事にしました。パーツクリーナーで良く脱脂してから、真鍮ブラシやヤスリで削って下地を均し、J-Bウエルドというエポキシパテでクラック部分を覆うように盛りました。粘度が緩い為、養生テープで垂れないようにして成形後、1時間でこのように直って走る事が出来ました。

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とまあ、オフロードやっている人ならエポキシパテで何度も助けられ、出先でのお守りとして持っている人も多いと思います。ここでは、知らない人向けにエポキシパテの選び方と使い方のポイントを書こうと思います。

エポキシパテの種類について

エポキシパテは主剤・硬化剤の2つが混ざり合う事で化学反応を起こして硬化します。種類としては、主剤・硬化剤が別々のチューブに入っているタイプと、主剤・硬化剤が1本の粘土状になっているタイプに分かれます。

別々のタイプは主剤・硬化剤が合わさっていない為、長期間の保存が可能。(JBウェルドは25年)強度や耐熱性も高いです。硬化時間が掛かるけど強度は高いものと、強度は少し落ちるけど硬化時間が早い物があります。

粘土状のタイプは主剤・硬化剤が隣り合っている為、未開封でも3年程度で固まってしまって使えなくなります。強度や耐熱性は別々タイプに比べると劣るけどケースの割れ程度なら必要にして十分。切って練ればすぐに補修が出来、硬化時間も早いので出先での使い勝手が良いです。

しっかりと補修したいなら別々タイプ、出先での万が一の備えなら粘土タイプといったところでしょうか。

クランクケースは100度以上になるので、耐熱性も重要です。高温になるとパテの強度が下がるので、選ぶ時は150度以上のものが良いでしょう。

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エポキシパテの使い方

良く脱脂をする
出先では難しいかもしれませんが、油分が付いていると密着しなくなるので、汚れやオイルを拭き取り、出来ればパーツクリーナーとかで脱脂をしてください。

接着面をヤスリなどで荒らして密着度を高める
荒らす事で表面積が増え、より密着しますので適度に粗目のヤスリで均してください。

配合はキチンと守る
主剤・硬化剤の配合比が大切で、適当だと上手く固まらないとか強度が下がる原因になります。粘土タイプは手で千切らず、カッターとかで切って使ってください。

少し多めに盛る(必要であれば補強材を入れる)
クラック周辺に少しはみ出る位多めに盛ると丈夫になります。クラック部分が大きい場合、パテを盛ろうとしても広過ぎて上手く盛れないとか強度に不安があるという時はパンチングメタルとか別途金属の板を骨として補強を入れて、その上に盛ると良いでしょう。

温度と時間
主剤・硬化剤は混ざり合うと化学反応で固まりますが、気温が低い状態だと固まるまでに時間が掛かります。なので、混ぜ合わせて盛った後に、温めてあげると固まる時間が早くなります。走っていて温まっているエンジンならすぐに固まりますし、冷えていてエンジン掛けるとオイルが漏れるような状態ならドライヤーで温めるとか。
ただ、温かいと化学反応が始まるまでは逆に粘度が下がるので、別々タイプの物は垂れてきてしまうので、テープで養生するとか少し反応が始まって粘度が高まってきてから盛る。

その他の簡易的補修

タイラップや針金、リベット
割れたフェンダーやシュラウドを繋ぎ合わせる為に、穴を開けて繋ぎ合わせる。見た目は…ですが、まだ捨てるには惜しいので、というエンデューロライダーは多いですよねw 裏からPP板や金属板を当てて、リベット止めで補強を入れるも手です。

ホースバンドとダクトテープ
水道のホースを留めておく為の、ネジで絞めこむと輪が縮んでいく金属製のバンドです。これを2つ持っておくと、レバーやペダルが折れた時にスパナを骨として繋ぐととりあえず走る事が出来ます。更にダクトテープでグルグル巻きにすればズレずにしっかりとします。

noteの記事による知識だけではなく、定期的に開催しているSLORIDE(twitterで随時告知していますhttps://twitter.com/SL230_Enduro)に参加して頂けると基礎の部分や、実際の走るシーンを想定した内容を練習する事が出来ます。またページ下の「サポートをする」ボタンを押して貰えると活動を続けていくモチベーションが上がりますw
今後も宜しくお願いします!

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