How to スタンディング
今日はTwitterでスタンディングするにはステップが~とか色々と書いたので、それをまとめる意味でも書いてみました。
ステップについては以前セッティング面について書いたので参照までに。
シッティングからスタンディングへの移行する際、まず大事なのがステップにちゃんと足が載っているか?という事です。何となく足をポンと置くだけのフットレストではダメです。キチンと踏み込んで加重する、立ち上がる為にはステップと足の位置はとても大事です。
人間は立ち上がる時、歩いたり走ったりする時、飛んだりする時に足のどこで踏むのか?それは指の付け根の母指球になります。地面に立って屈伸して踵が浮いて足首が曲がる、その時も接地しているのは母指球です。バイクでもここをステップに載せて走るのがバランス良く、足首まで含めた下半身の動きを最大限に使えます。
ブレーキを踏む時はずらさないとペダルは踏めないので、土踏まずでステップに載る事になります。よって、状況に応じて母指球~土踏まずの間でステップに載ります。
ダメな足置きパターンはスタンディングに慣れてない、シッティングメインの人に良く見られます。シッティングでもステップを踏み込んでコントロールするのは同じですので、座っている時でもステップと足との位置を気にしてみてください。
母指球~つま先の間に載せられている人でも結構出来ていないのが、つま先が開いてしまっていて、車体をホールド出来ていないパターンです。画像にも書いてありますが、車体とブーツの隙間が無い様に足を置き、つま先を少し内側に向ける様にすると、自然と内股になり、くるぶしで車体を左右から抑え込む事でホールド出来ます。
リキんで挟もうとする必要は全くありません。ニーグリップは逆に車体の動き自体を阻害&膝も動かせず下半身が使えなくなるので、ステップとくるぶしで抑える以外は股下は自由に動かせるように。
上記の足の位置が悪いとまずハンドルに頼らずに立ち上がる事は出来ないかと思います。ハンドルを引っ張って立ち上がるという事はハンドルに余計な入力をするという事になります。例えばキャンバーやターン時に立ちたいという時にハンドルにチカラが入ればバランスを崩しますよね?なので、立つ前に足ありきです。
では、足がちゃんとした位置にあるのに立てないというなら体幹や下半身の筋力不足かもしれません。が、もう一つ原因があるかもしれません。それは立つためにはカラダのバランスを考える必要があるという事です。
日常生活の中で普段は何気なく椅子から立ち上がったり、階段を上ったりすると思いますが、ではその時自分のカラダがどういう動きをしてバランスを取って立ち上がっているのか考えた事はありますか?
座った状態から立ち上がるにはまず重心を前に移動させています。上体そのままで足を伸ばして立ち上がろうとしても立ち上がれないか後ろに倒れます。
重心を前に移動させるには、上体を前に倒しつつ、膝を前に入れる。この膝を入れる為にはキチンとステップに載って踏ん張る必要があるのです。足がダメな人はハンドルを引っ張って移動してしまっています。
その後、立ち上がる為に膝を伸ばして上方へ移動するのですが、伸ばす為には下半身の筋力が必要です。また、伸ばしながら前後左右のバランスを取るためには体幹が必要になります。それが足りない人は膝を伸ばそうとするため腰を後ろに引く事になり、そのバランスの悪い状態を保つためハンドルにもたれ掛るので上体も相対的に下がります。
スタンディング後の加減速についても極力ハンドルにはチカラを入れたくないので、前傾したり、腰を引く時にも上半身ではなく、下半身や体幹でその姿勢を作れるようにするのがポイントです。
SLORIDEでもフロントアップで左右に曲がってしまうという人が居ますが、腕のチカラに頼っていたり、左右ステップに載れていないからバランスが悪いという事でもあります。
アクセルやクラッチも大事ですが、最も大事なのはバランスですのでまずは足元から気にして練習してみてください!以上、How to スタンディングでした。