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PE28 vs PWK28(もちろん中華)

今までPWK28(中華)を付けていましたが、なかなかセッティングが出ず、出た!と思ってレースに出たら上が吹けずに気持ち良く走れずガッカリ…という事がずっと続いていました。

レース会場は高地だったり、気温が違ったりするし、まだ知見が足りないので仕方ないと思いつつ、色々変更してようやくここ数週間でヒントが得られ、納得出来るセッティングが出せました(セッティングまでの経緯と内容は下からどうぞ)

世間一般だと、中華PWKはパワージェットがあるからセッティングが出ないとか、アイドルポートを塞がないとアイドリング安定しないし、ガバ開けした時にツイてこないとか言われていますが、自分のはパワージェットもアイドルポートもそのままですけど、アイドリングもしますし、全閉~微開度でもスムーズ、ガバ開けしてもツイてきます。

確かに、パワージェットやアイドルポートから出るガスが足される分、純正ノーマルのジェットの番手に比べてかなり薄くしないといけないのと、ジェットだけではセッティングしきれず、アイドリングを取ればツキが悪く、ツキを取ればアイドリング不安定になるとかいうのも分かります。

ジェットの穴径は測ってはいないので絶対とは言えないですが合っていそうですが、ニードルに関しては中華製はかなり先が細く、テーパーもなだらかではなくカクカクとした角度で、これも原因の一つではないかと。ニードルを国産(なのか分からないけどN68の規格品)のに変えて、ニードルを色々変えては乗ってを試してようやくセッティング出ました。

と前置きが長くなりましたが、よりSL230のパワーアップを図るべく、ボアアップキットとPWK32インストール、それに合わせたポート加工を計画しており、その前に今のPWK28との比較対象としてPE28を試してみたいと思いました。

SL230のキャブセッティングの情報がそもそも少ないですが、セロー225ならPWK28一択みたいなネットの情報しかなく、ショップやベテランの人達は色々試した結果がPWK28という結論になったのかもしれませんが、実際に試して比較した情報というのは少ないので、それなら自ら試すしかないと。

もちろんPE28も中華製です。キャブレターとしてPWKの方が高性能と言われており、設計も新しいキャブレターなのでAMAZONとかでもPWK28ばかりでPE28も一応ありますが、PWKに比べてほとんど売られていないです。

けど、パワージェットが付いていない分、セッティングも出し易いのではないか?というのと、レスポンスやフィーリングはどう違うのか?PWKのセッティングは合っていてパワーは出ていたのか?を調べます。

比較ポイントですが、まずアイドリング調整ネジとエアスクリューが右側に付いている為、左側に付いているPWKよりも調整し易いです。ボディーサイズはPWKと変わらない為、エアクリーナー側もインマニ側もそのままPWKと同じでいけます。トップキャップ部分が円筒で少し高さはありますが、問題無く収まります。

ジェット類ですが、MJ130、SJ42が入っていて、ニードルは中華PWKと同じく細いのが入っています(PWKの方が少し長い)が、とりあえずそのままバイクに取り付けます。PWKの場合はMJ120、SJ38が入っていましたが濃過ぎてセッティング迷子の始まりでしたが、PEの場合は普通にアイドリングしましたし、とりあえず走れます。けど、微開度で少しモゴつく感じが出たのと、アクセル自体が重いです(リターンスプリングを2 1/2巻き程カットした所、具合良くなりました)

まず、アイドリングは良いけど開け始めモゴつくのはニードルに違いないので、ニードル自体をPWKのN68Fに変更しました。ただ、長さが違うのでクリップ段数を上から4段目にして合わせます。これでモゴつきは無くなり、呆気なく下から上までスムーズに吹け上がりました。

けど、ホントにセッティングが出ているのだろうか?と思い、スロージェットやクリップ段数、ニードルの番手をN68F→N68Bと変えましたが、結果SJ42、N68Hの4段目で少し薄くした事でより良いレスポンスとなり、PWKよりも強いエンブレも抑えられて乗り易くなりました。メインジェットやスロージェットが手持ちであまりなかったので、あまり詰められていないですが焼け具合も全開での伸びもバッチリです。全開頭打ちになれば当然ながらPWKと変わりありません。

その後、MJ132があったので交換、全体的に分厚いトルク感が出たが頭打ちが早く出たのとアイドリングが少し落ちたので、MJ130に戻して中間だけを濃くする為に、N68Hの段数を4→5段にしました。下から上までスムーズに回りましたけど、中間の厚みを出す為にN68Fの5段にしました。

PWKは合ってないと調子悪いからすぐ分かるが、番手1つで全然変わる位範囲が狭くて合わせるのが難しく、極端に標高や気温が違う場所に持っていくと外れる事もあるかもしれない。それに比べてPEは適当なセッティングでも走る為、良くも悪くもファジー。ただ、ベストなセッティング出来ているのかビギナーだと逆に分かりづらいかも(合ったと思っても色々変えて乗って音やレスポンス、伸びなどを比較するのはPWKでも純正負圧キャブでも同じだけど)

合えばPWKの方が断然レスポンスも力強さもあるが、PEも純正負圧キャブに比べれば全然レスポンスあるし、何よりアイドリングが安定していて吹け上りがPWKよりスムーズでゆっくり伸びていくので、すぐ吹け上がるPWKよりかロードでは気持ち良いかも。レースや峠ならPWK、林道やツーリングならPEという使い方をしても良さそう。

レスポンスやパワー感など優先するならPWK、純正よりか上を求めるけどセッティングとかで迷わずイージーに乗りたいならPEという選択肢はアリだと思いました。

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