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PWK32 vs PWK28

ボアアップを前に最後のテストを。キャブの口径による違いを確かめようと思います。

一般的にセロー225とかには28mm口径のキャブがベストだと言われています。それは色々な人が試された結果そういう結論が出ているのだという事は分かってますが、カスタム度合いが違うならセッティングも変わるように、口径も28mmが本当にベストなのか?鵜呑みにせずに自分でも確かめてみたいと思うのが性。

まずは、装着出来るかどうか?結論から言えばYES。取り付ける為にアダプターとインマニをAliExpressで用意しました。(アダプターは差し込み径はあってましたが長かったのでカットする必要アリ。インマニはボルト間隔や差し込み径は合ってましたが、角度が合わず結局純正のインマニを加工)

PWK28はエアクリーナーボックス側の外径が50mm、インマニ側が30mmですが、PWK32はエアクリーナーボックス側の外径が55mm、インマニ側が35mmです。キャブレターボディーのサイズは少し大きく感じます。スライドバルブと口径の分大きいですが、長さは変わらないので取り付けには問題無いです。

社外インマニですが、口径も大きく良さそうでしたが残念ながら角度が合わず、無理やり捻って装着してみたらエアクリーナーボックスからのダクトが歪んでしまいダメでした。

カバー被せてしまった後ですが、純正インマニのゴムをリューターと超硬チップでチマチマと削って広げました。挿し込めたらPWK28と変わらず装着出来ました。

装着出来たらいよいよ走ってセッティングですが、とりあえずPWK28と同じセッティングで組みました。

エンジンを始動してみると呆気なく掛かります。けど、1発1発がデカい感じで止まりそう。そのまま少し乗ってみると、開け始めでもたつきがあり、排気音が煩め。1/2開度以降はパワフルに吹け上がるのでメインジェットは問題なさそう。全閉にした時に回転落ちが悪い。

って事で、アイドリングを安定させる為にニードルをN68J→N68Aに濃くして、逆に開け始めがもたつくので段数を4段→3段で薄めに。これで走ってみると先程よりか走るようになりましたが、アイドリングがまだ安定せず全閉時に回転落ちが悪いので、ASを2・1/2回転→2回転にした所改善されました。

とりあえずPWK32でもちゃんと走ります。まだ色々試して詰めてないのでホントの所でまだPWK32 vs PWK28と言えないですが、アイドリング~微開度のツキやトルク感はPWK28、1/2開度以降での急開閉での前に押し出される感じはPWK32、って感じかも。比較すれば確かに違うけど、28じゃなきゃダメ、32は使えないって感じもしないかな~。

マフラーやエアクリーナーも変えてあるから口径が大きい事でガバっと吸ってパワー出てるかもしれない(ポートも変えれば更に?)が、とはいえノーマルの吸排気だと32mmはトゥーマッチかもしれない。28mmはノーマル吸排気だったり、トコトコ走る&瞬発的なステア的な事をやるのにはレスポンスも良くて丁度良いって事かもしれないですね。ただ自分の場合はヒルクライムをレーサーと同じように登れるかどうかなので、上のパワー出ていて下のトルクが激落ちしないのであれば多少のアイドリングからのレスポンス落ちても32mm選ぶかなと。

まだ公道で走っただけなのでコースで走って試したら追記していきます。

コース走行後の感想

結論から言うとPWK28の方が良いですw まずヒルクライムのギャップでボギングを起こしてしまいました。たぶん口径が大きくなった事で流速が落ち、負圧が減った事で今までよりも吸えない訳で、それが町中でセッティングしていた時はフラットなアスファルトで油面が揺れる事も無かったけど、コースの凸凹の路面だと油面が揺れて如実に吸えない状況が露見したのかと思います。アイドリングが安定したのも負圧が減ったことにより、アイドルポートからの吸い上げが減った事で薄くなったからかと。事実PWK28に戻して、今までジェット類のセッティング良さそうなのに濃い状態が現れていたのもアイドルポートを塞いだら一発で収まりました。

あと、沢とかで走っているとPWK32のドバっと後から出るパワー感が合わず、リニアかつツキの良いPWK28の方が明らかに乗り易かったです。

今、ボアアップとハイカム、ポート加工を施しているので、完成したらまたキャブ比較をしてみたいと思います。


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