ブレーキペダルのボルト問題
この間、久しぶりのレースに出ましたが、1周目の途中でリアブレーキペダルのボルトが抜けてDNSになりました…。
SL230に乗っている方だとこのボルトが知らない間に抜けてペダルがプラプラでリアブレーキ掛けられないトラブルにあった事もあると思います。
緩んでガタついている時に気づけばラッキーですが、SL230は普通のバイクと違ってペダルをフレーム内側から締めている為、緩んでいるのが気づかず脱落する事が多いです。
そして、内側からボルトを締めている構造の為、ボルトとペダルが接する部分のグリスが切れるとブレーキを踏む動作によって擦れる力がボルトが緩む方向に掛かるという問題を孕んでいます。
また、SL230はボルトがアルミ製のフットプレートに締めこまれているのですが、緩んでガタついた状態でペダルを踏む、緩んだから強く締め込むを繰り返す事でアルミなので簡単にネジ山がバカになります。
プレートを外さず、車体に付いた状態でボルトを外したり付けたりするのは狭いのでネジ山を舐める原因になるので止めた方が良いですね。一回でも外したり、緩んでいる人は、プレートを外してネジ山が潰れていないかどうか?確認した方が良いですし、潰れていたらヘリサート(M10のP1.25)を入れる必要が出てきます。ボルトを締める時は必ずネジロックを塗ってオーバートルクで締め込み過ぎない事がポイントですね。
このボルトですが現在は廃盤になっています…SL230はフットプレート周りが専用パーツで他車種で使われていない事もあって廃盤パーツが多いです。(逆にエンジンは色々使われているのでまだ出るけど、外装なんかも廃盤ですね…)
なので、脱落して無くしたボルトの代わりをどうにかするしかない訳ですが、サイズが同じもしくは近い他車種のブレーキペダルボルトを探すか、ボルトやスペーサーなどを合体させて作るか、です。
まあ、ボルトなので何とかなるかと思い、とりあえず合いそうなブレーキペダルボルトをネットの画像検索で、これまたSL230のボルトの写真もネットから拾ってきて、重ね合わせてはボルトの頭や軸、ネジ山の太さや長さ、ピッチが近い物が無いかと探しました。
で、見つかったのがセロー250のブレーキペダルボルトです。
多少の違いはありますが、各部の比率などを見ると大体似ているし、とりあえず買ってみるかとMonotaroで買いました。
手元にSL230のボルトが無いので正確な比較が出来ないので、ペダルに合わせてみて太さや長さが大丈夫かどうか測ってみました。
頭の掛かりはギリギリOK。すっぽ抜ける事は無いです。
軸の太さは1mm程度細く、長さはペダルの淵からだと4mm程度足りていないです。
足りない分はワッシャーを2枚重ねて何とかしました。ネジ山も8山程度はあるので抜けないと思います。
締め付ける時にバラバラ動くとダストシールが外れて締めづらいので接着剤で固定しました。多分、ペダル踏んでたらバラけると思うけど、締め込んでいるし、力掛かるのは軸なので問題ないはず。
軸にグリス、ネジ山にネジロック塗って締め込みましたが、ガタも無くキチンと軽い力でペダルも動くし、ボルトが緩む力が掛かる感じも無いです。
念には念をという事でワッシャーを溶接でくっ付けてワイヤリングしました。単に溶接機使いたかっただけですが。
まあ、無くなっても代用品が見つかったので多少は安心して乗り続けられるようになりました。同じSL230乗りの人の参考になれば幸いです。
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