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2021.4.4 SE-E SUGO ATTACK RIDE

早くも1週間が過ぎてしまいましたが、今年初レースのSE-E第1戦のSUGO ATTACK RIDEに参戦してきました。結果は9位とギリギリ入賞を逃しましたが、逆にトレールバイクでもセクショントライとエクストリームクロスというレースフォーマットなら入賞も不可能ではないという事ですね。

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今回タイヤはSHINKOのMX216を前後に履いていきました。フロントタイヤはMX216 CHEATER 90/100-21という太くてコンパウンドも柔らかいFAT TIREと呼ばれるタイプ。刺さってグリップするモトクロスタイヤと比べて、包み込むように優しくグリップしているな~と思ったし、土でも沢の岩でも滑ったり、跳ねたりする感じが少ないと感じました。カチパンのマディーは無かったので分からないですが、アスファルトの移動路でも普段のモトクロスタイヤに比べて断然安心感がありました。

リアはガミータイヤのSX216ではなく、普通のMX216の140/80-18です。VE33sの110/100-18と比べても明らかに太くて履けるのか?って思いましたが、ブロックハイトが低いせいかSL230でもギリギリですが履けました。いわゆるFIMのエンデューロタイヤですが、ブロックもサイドも固くて使いづらいのでは~というイメージとは裏腹に、ブロックもトレッド面も適度に柔らかくて空気圧を減らせばしっかりとグリップするっていう印象でした。実際、今回空気圧0.2程度にして乗ったところグリップに不満はありませんでした。確かにVE33sとかのブロックハイトもあるガミータイヤと比べると物凄く進むっていうのは無いですが、どの路面でもグリップするし唐突感が少ないといった感じです。エアボリュームがあるからか、根っこやブロックでも衝撃が少なかったかなと思いました。各ブロック間隔がサイドまで広いからか空転しながらでもどこかしらのブロックが路面を搔いているから進むのでしょうかね。今回はパラっと小雨が降った程度でマディーでの性能は確かめられなかったのですが、概ね良い感触でした。

では、レースについてですが、ルールの詳細は上記サイトを参照して貰うとして、ざっくり説明すると、午前中は1~8まであるセクションを2LAPします。セクションは1人づつトライして、ヒルクライムなら登り切れたらOK、トライアルセクションなら1分以内にクリア出来たらOK。途中で失敗したり、簡単な通常ラインでスタートすると減点されます。午後のエクストリームクロス(複数名同時スタートでのタイムアタック)でのタイムに午前中の減点数×3秒が加わり、合計タイムで勝者を決めるという感じです。

エリアマップ-01のコピー-1

午前中は林間コースであるオフロードパークと、人工セクションとヒルクライムがある広場の中杉エリアで、ゼッケンの奇数偶数に応じて振り分けられ、ゼッケンの早い順に6名づつ1分間隔でスタートして各セクションにトライします。

オフロードパークの方はコースに従ってセクション順にトライし、中杉エリアは空いているセクションから自由にトライ出来ます。また、トライするタイミングはスタート位置に付くまでは自由なので、しっかりとライン取りや他の人の走りを見てからトライする事が可能です。

もちろん、午前中3時間の間に2LAPしないといけないので、あまりのんびりとしてもいられないのですがタイムアップになった人は居なかったのではないかと(とはいえ、オフロードパークの方の東屋ロックというセクションでは順番待ちによる渋滞が発生してしまい、30分延長措置が取られましたが)

各セクションの難易度は、色々なレベルの参加者や点数差をつける為に、簡単なものから難しいものまでバリエーションもあって楽しかったです。また、成功すれば0点のアタックラインと、2点減点だけど助走が長かったり、易しめの走行ラインがある通常ラインのどちらを選ぶかも、戦略が必要で面白い部分でした。(失敗すれば5点減点、通常ラインで成功すれば2点減点で、3点差となり9秒も違うので大きな差となります)

自分が失敗したのは#2のランクルで5点と2点(明らかに無理そうだったけど1周目だしアタックラインで挑戦して失敗、2週目は通常ラインで登頂)、#3の東屋ロックで3点(2週目でアタックラインのゴール手前でギア抜けして失敗、なんとか制限時間内で横の通常ラインのゴールへ)、#5のアリエテロックで痛恨の5点(1周目にスタートして2つめのステアでL字部分をジャンプでショートカットしようとしたらテープ踏んだらしく失格)、#8の坂鬼子で5点×2回(パワー的にスタート直後のヤチで失速…助走が長くて路面良ければ行ける気がした)と凡ミスが響く25点で1分15秒のペナルティーに。

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お昼休憩を挟んで、午後のエクストリームクロスです。午前中のセクショントライによる減点数を集計して、減点数が多い人から順番に5~6名づつ横一列に並び、中杉エリアのトライアルセクションを周回してタイムを競います。

午前中のセクショントライでの減点数が近い、つまり実力も近いといえる者同士なので、抜きつ抜かれつの僅差の勝負となる白熱したスプリントレースとなり、走る方も見ている方も興奮していました。

もちろん、トータルタイムが重要なので、1番早く走る事はもちろん、上位に食い込むためには転倒したりつっかえたりせず、全力で走る必要があります。(ただ、ギャラリーも多く、盛り上げる為に敢えて難しいラインに挑戦して喝采を浴びている人もいましたねw)

午前中のミスを午後のエクストリームクロスで巻き返すのは至難の業なので、他のライダーと競ったり、渋滞箇所で抜けば一気に順位が上がるといった普段のレースとは違い、自分の実力がハッキリと出るという意味ではトライアル的な要素がありますね。

それらも踏まえても、色々なレベルの人が同じ場所を一緒に走って、フリーライドのように仲間とのんびりとセクショントライが出来て、けど一発勝負の緊張感もあったりと、レースに慣れていない人にもお勧めだと思いました。

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オフロードパーク内のごく一部ではありましたが、SUGOの山の中はセクションとセクションの間の移動区間も気持ちよく、もっと走りたいと思いました。レースには参戦してないけど観戦ツアーもあったようなので、まだレースは…という人でも雰囲気が味わえる良い試みだなぁ~と思いました。今回はこういうレースフォーマット故にのんびりと走る良さもあったけど、やはりエンデューロで思う存分走れたらと!SUGO ATTACK ENDUROがあるなら出たいですね~。

以上、SE-E SUGO ATTACK RIDEのレポートでした。

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