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2020.10.25 シコクベルグ

ここ1か月程、私用で忙しかった為にだいぶ間が空いてしまいましたが、10月にあったCROSS MISSION 新居浜〜シコクベルグ〜についてのレースの感想を残しておきたいと思います。

まず、CROSS MISSIONで初開催のコースとなった四国の愛媛県新居浜市にある採石場を使ったダイナミックなレースでした!シコクベルグの名の通り、本家エルツベルグロデオを彷彿とさせる迫力のある地形、これだけでもテンション上がりましたね。もちろん、CROSS MISSIONならではのロングヒルクライムで行けるか行けないかのセクションもあり、今回はエルツベルグと同じく、周回コースではなくゴール地点は山の上という完走スタイル。これは是非とも完走したい!と燃えますよね。

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ただ、パワフルで足も良いレーサーと違い、パワーも無く足も微妙なトレールバイクであるSL230で果たしてCROSS MISSIONのロングヒルクライムを登れるのか?そこだけが心配でした。一応、前回のCGC大町で問題は見えていたので、色々な部分をカスタムして対策しました。そこら辺は過去の記事を読んで貰えればと。

レース自体も楽しみでしたが、場所が四国という事で距離もかなりある為、仲間とクルマ1台にバイク3台積みにして交代しながら行き、普段のレースと違って車中泊ではなくホテルに泊まったり、レース前後は各地で観光したりと楽しみ尽くしました!折角遠くまで行ったのにレース終わったらすぐ帰路という普段のレースとは違った大人な楽しみといった趣向が味わえました。

で、肝心のレースですが、今回のレースは前日に下見が出来ないという事で、当日の朝に下見して回りました。

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CP1に行く前の1stヒルクライムを見て、最初から無理なんじゃね?って思いましたw レーサーなら余裕だけど、パワー無いバイクだと行けるラインが選べないし、そもそもこの斜度行けるのか?という不安でした。(蓋を開けてみたら意外と皆さん登られてて、ヘルプ有りだったとしても凄いなと思いますね)で、CP1~CP4まで見て、後半の部分は行けるか分からんし、出たとこ勝負という事で下見終了しました。

着替えたりなんだりと準備をしていよいよレース開始時間。スタート地点の採石場の深部に降りていきますが、周りを囲む切り立った岩壁と300台のバイク、それを上から眺める多くの観客。今まで動画で見てきたエルツベルグのスタートシーンと同じシチュエーション、これはテンションぶち上がりましたね!(まあ、上げ過ぎて仲間はスタート直後に散ってましたが…)

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スタート直後は砂埃も酷いし、スピード勝負しても仕方ないので大人しめに走って1stヒルクライムへ。着いた時にはまだ人数も少なく、良しラインを選んで1発で行くぞ!とぐるっと探っていたら速攻で大渋滞になりましたw

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パワーの無いSL230は助走が無いとスピードが乗せられないので、渋滞先頭が行った瞬間に続こうとしたら上の方で転倒してたりと、何度も別ラインに並んだりとだいぶロスしました。1度目は右のラインを行ったのですが、中盤で弾かれて失敗。その時に上から人が降ってきて当たったりとかホント危険です。2度目は一番素直なラインの真ん中を選んでギリギリ成功!けど、これで他のヒルクライムもたぶん行けるという確信が持てました。

1stヒルの後はちょっとしたアップダウンを抜けて、CP1のビッグロックダンスですね。ここの時点で既に30分程度経っていたと思います。大きな岩のガレが10m幅で長さ100mも続いている嫌らしいセクションで、案の定大渋滞。セクションの入り口前から渋滞していました。

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まあ、こういう場所は逆に抜きどころになるので、下見で見ていたベストラインとは別の他の人が居ない場所を狙って、左側から巻いていきました。たまたま仲間内のライダーを見つけたので、協力して持ち上げて越えるというHelp each otherを使いました。CP1のチェックポイント通過時にはスタートから48分経過。

CP2の階段ヒルは移動路みたいな物なので割愛。

CP3のムーンサルトに着いた時にまた渋滞していて、このセクションはラインが1本しかなく下見の時に絶対に渋滞するな~と思っていました。あと、今回のルールで順番待ち中の横入り禁止というのを馬鹿正直に拡大解釈し過ぎて手前の所で待ち過ぎたなと。ここは普通に1発ノーヘルプで登れました。CP3のチェックポイント通過時にはスタートから1時間38分経過。

CP4のサカノリは下の柔らかい砂地のヒルで失敗したけど、勢いだけなので特に難しさは無く、CP4のチェックポイント通過時にはスタートから1時間44分経過。

CP5からいよいよNO HELP ZONEのレース後半。CP5のチェックポイント、シコクベルグロック地獄の入り口は、本当に入り口部分がチェックポイントなので、実際のセクションはCP5~CP6の間という事になります。CP5のチェックポイント通過時にはスタートから1時間45分経過。

で、ここから先はガレの登りという疲れそうなセクション。しかも、結構渋滞しているという状況でした。けど、こういうガレで混みあった状況こそ、SL230のコンパクトで足付きと粘りが良いという武器が最大限に発揮できるので、とにかく色々な場所にラインは無いかを見渡して抜けていきました。コース端の更に端だとか、頭と技術を総動員しました。単純にごり押しのチカラ任せだと体力奪われるので、無理せず丁寧に押したり振ったりと…。CP6のチェックポイント通過時にはスタートから2時間26分経過。

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CP7のバーンナウトのクランクターンして登るヒルクライムが長さもあって絶妙にパワー不足で登り切れないというのを3回程度繰り返し、もうダメかなと思ったんですが、下部の緩やかな部分でフロント浮き気味でスピードを稼ぎ、何とか登れました。CP7のチェックポイント通過時にはスタートから2時間38分経過。

CP8のダンプロードは逆に真っすぐなのでスピードも乗せやすく、登り終わりは流石に左に逃げて登り切りましたが1発でした。ここまで来ると渋滞待ちも無いので、ゴールまで行けそうだなと感じていました。CP8のチェックポイント通過時にはスタートから2時間42分経過。

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CP9のいわなだれは最初の飛びつきが結構恐怖感ある感じですが、そもそもSL230だと飛んだら失速して負けなので、舐めていくしかないと思いました。しかし、1段目の段差が奥行が狭く、そこから結構急で助走が厳しい。けど、上部が岩が出てるので絶対に失敗したくないと全力で行きました。その後のイゴりは前が渋滞していたので時間ロスしましたがグリップも良く難しくは無かったですね。CP9のチェックポイント通過時にはスタートから3時間9分経過。

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そこから先はほぼリエゾン区間なので割愛。ゴールの1つ前にヒルクライムがあったけど、もうなだらかになっていたみたいなので特に何も無かったですが、その後の横移動で落ちましたw CP9くらいからMC SHIMOさんに追っかけで撮影して貰ってゴール後のインタビューまでして頂いて嬉しかったです。

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トレールバイクでも、SL230でも完走出来たという事が嬉しいし、敢えてそういうバイクでやる楽しさというのを改めて感じましたね!まあ、流石に登れない時は厳しいと感じましたが、単純にパワーが足りないという部分が一番のネックなだけで、トレールバイクだからレース出来ないという訳じゃないし、表彰台狙うとかではないなら十分に楽しめるポテンシャルはあるというのを見せる事が出来たかなと思います。

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noteの記事による知識だけではなく、定期的に開催しているSLORIDE(twitterで随時告知していますhttps://twitter.com/SL230_Enduro)に参加して頂けると基礎の部分や、実際の走るシーンを想定した内容を練習する事が出来ます。またページ下の「サポートをする」ボタンを押して貰えると活動を続けていくモチベーションが上がりますw
今後も宜しくお願いします!

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