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KLX230R初チェック

先週のレースでSL230で1位も取れた時に「30年前のトレールバイクでも優勝できました!」って言ってみたものの、SL230はもうパーツが廃盤だらけだし、改造もやり尽くしたし、これからの事を考えるとどうしようかな~って思っていました。

いくらSL230でやっていても、古いバイクでは一般的なライダーの参考にならないし、結局バイクじゃなくて乗り手だろっていう話になるので、現行のバイクに乗りたいという気持ちはここ最近ありました。

けど、今更ガチなエンデューロレーサー買っても乗る時間や体力的にも厳しい。もちろんお金的にも余裕は無いので、SL230が壊れたら乗り換えよう位の気持ちでいました。その時は出た時から気になっていたKLX230Rが自分の求める物に合っているかなと。

で、レースから帰ってきてから何となく中古のKLX230Rってあるのかな?とネットでちょろっと調べたけど、まだまだ玉数少ないのか中古車販売サイトでは新車だけ。じゃあ、ヤフオクでも見てみるか~と見たら…あった!

シートとハンドルは微妙だけど、値段もまあまあ安いし、お金掛かりそうなパーツ盛られていて後から買って付ける事を考えたらアリだなと。ヤフオクで現車確認せず中古買うなんて…って思ったけど、まあ新しいバイクだしという事で即決価格でポチリ。

ウチに持って帰ってからまだ乗れてはいないけど、とりあえず見える範囲のチェックをしてみました。

まず、笑っちゃったのがリアのビードストッパーが4つも付いてた事!自分も昔3つ付けた事あるけど、面倒くさいだけで普通にビードズレるしね。リムがZ-WHEELになっているのはポイント高い。リアスプロケットも51丁付いていた。フロントスプロケットはチェックしていないけど、たぶん13丁かなと。今年の4月に力造から12丁が出ていたので交換すれば自分好みのギア比になるね。

甘夏付いてたけど、ブロックをカットして角出ししてるとか絶対お山厄介親父でしょw

ステップはたぶんDRCかな?シフトペダルの高さは水平チョイ下だったので、ヒットしないように上げておこう。フレームガードはZETAだね。

ブレーキペダルはAmazonで見かけた中華っぽい。踏むところがピンになっていて食いつき良さそう。

ハンドルはHARDY(ってチョイスからも自分より年配なんじゃないかと思う)で絞りとか高さが昔ながらの作りなので、これも要交換だね。絞り少な目、高さ低めのファットバーにしよう。

前後にスタックベルト付いていたので、たぶんハードエンデューロとかお山系の人だと思う。グリップエンドは穴空いているけど、ハンドガード付いてなくて付けていた跡も無い新品っぽいし、売るにあたって余り物付けたって感じか?

ブレーキレバーはZETA、とりあえずこのまま使おう。

クラッチレバーは純正かと思ったら違うらしい。レバーが角張っていて痛いし、走りながらアジャスター調整したいのでこれは交換する。

アンダーガードもZETA。形状もサイドまでカバーしていて悪くないね。SL230は買った時には力造しか選べなかったし、サイドまでカバーしていない、アンダーフレームも無いからすぐ歪むで辛かった。ワンオフで作ってからは安心して乗れたけど、それでもクランクケースの幅があるから良く轍に引っ掛かってね…けど、KLX230はその点は解消されそう!

エキパイはSP忠男のパワーボックス付いていた。

サイレンサーはPRO SPEED。ノリフミに比べると値段半額位っぽい分ちょっと作りは安っぽい感じ。エンドにバッフルが入っているのか音は静かめ(SL230の爆音に比べて)

ZETAのロワーリングリンクとDRCのスプリングが入っていた。ロワーリングリンクは2cm程度下がってソフトになるぽいが、スプリングはノーマル比25%アップらしいので、実際ノーマルと比べてどれ位下がってるのかは不明。まあ、跨った感じだと固めかと。

実際に跨った時の写真。比較としてSL230も撮ってみた。身長170cm、体重60kg、股下76cm位。

で、測ってみると、KLX230はシート高84cm(ノーマルのスペック表だと925mm)で、シート幅は20cm超。ほぼウレタン無しのシートベース近くまで削ってある感じ。

対して、SL230はシート高85cm(ノーマルのスペック表だと805mm)で、シート幅は15cm位。YSSのサスで1cm、シートのアンコ盛りで約3cm程度高くなっています。

シート高の高さはほぼ同じなのに、なぜここまで足付きが違ってくるかと言えば、サス自体の固さやシートでの沈み込みもありますが、跨って一番感じるのは車体の幅が太い(これはシートを削っているせいでもある)為、股が広がってしまって足付きが悪くなるのが要因。実際、片足付いての足付きは差があまりないのに、両足付こうとするとKLX230は途端に足付かなくなります。

もしKLX230の足付きを良くしようと思うならシート削るのではなく、サス自体でのローダウンをしないと思ったような足付きにはならないです。KLX230R Sは確かストローク減らしてローダウンしているからそういう意味で良いかも。

サグもチェックしてみましたが、0Gで57cm、1Gで54cm、1G’で51cmなので、ガチレーサーと比べるとだいぶ沈まないのがわかります。ストローク自体も250mmと少ないのですが、あと2cm位沈んでくれたらと思いますね。ちなみにプリロードは5段階調整の一番最弱でした。

KLX230Rで良いと思った所は、リアフェンダー裏がちゃんとレーサーしている!トレールだと泥が溜まりまくって大変だけど入り込まないようになっているし、掴んで持ち上げる時用の凹みが付いていてとても良い。実際に持ち上げて振ってみたけど、重さもSL230に比べて断然軽い(ガチレーサー程ではないが)

気になる部分としては、左右シュラウドの所に電装系が付いていて、コケた程度は大丈夫だとしても、岩場でヒットしたら…と考えるとちょっと怖いかな。

吸気部分は効率はイマイチそうだけどSL230に比べると泥も入りづらそうで良いです。フィルター交換にネジ6本も外さないといけない(サイドカバーを含めると全8本)のはちょっと面倒。フィルターのサイズ的にも小まめに掃除した方が良いですね~プラグ(このプラグ1,800円位するのね…)もちょい被り気味だったし、ブローバイホースの処理もした方が良いかな。

あと、アイドリングが結構高めですね。ちょっと下げたいと思ったら調整出来ないみたい(弄れば出来るぽいけど)、KTMみたいな調整式だといいんだけど。まあ、乗ってみないと高めなのがどうなのか分からないけど。

純正パーツの検索、注文がオフィシャルサイトから出来るみたいで、とりあえずサービスマニュアルをポチっと。他にも値段チェックも兼ねて見てみたけど、案外欠品が多いかも。国内メーカーのバイクだけど海外生産だからなのかな~もう国産バイクとは言えないよなぁ…

まだ乗っていないから評価は出来ないけど、トレールバイクが新車も中古車も少なくなった中で、オフロードしたいけどガチレーサーは高いし、かといってミニモトじゃあ物足りないし、っていう人には今の所これ一択じゃないかなと(CRF250FやTTR230を売ってくれたらいいんだけどね)

いや、セローみたいにナンバー付きで足付きも良いのが~っていう人は、KLX230S(Sは830mm)を軽量化&更にローダウンするか(そこまでするならBetaのALP200買う方が幸せになれると思うけど)だけど、これ読んでくれている人はハードエンデューロやれんのか?って事だと思うしね。まあ、吉良祐哉選手がG-NET優勝とぶっちぎりで既に実証しているんでアレだけど、一般ライダー目線でどうなのかをこれから書いていけたらと思います。

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