AirPressure見出し

空気圧は0.01単位で

初めてオフロードバイクで土の上を走った時、タイヤの空気圧とか知りませんでしたw

始めてからはちょっと減らした方がグリップする事を知り、フロント1.0、リア0.6位で走っていましたが、とにかくブロックの高さと間隔が空いている事しか考えていませんでした。(S12とかMX32などのモトクロスタイヤ)

当然、ブロックのエッジで引っかいて登るような走りで、タイヤのコンパウンドの柔らかさとか、接地面を増やしてグリップさせて登るとか知る由もありません。(その当時はソフトコンパウンドの難所系タイヤもありませんでしたので…)

現在、2018年の自分の空気圧のセッティングはフロント0.6~0.5、リア0.2~0.3位で走っています。

フロントはMX系の刺さりを重視したタイヤ。リアはコースコンディションに合わせて。マディーならブロック固めでエッジが効くが、タイヤ自体の剛性の柔らかく接地面も増やせるもの(VE33とか)それ以外の土、根っこ、ガレ場にも対応できるコンパウンド自体が柔らかく、グリップで走れる難所系タイヤ(ゲコタやAT81EXなど)

ビードストッパーはフロント1つ、リア2つ。あと、初心者の人でチューブの口金のナットをリムにしっかりと締めこんでいるのを良く見ますが、空気圧が低いとタイヤが擦れた時に中のチューブも擦れるので、締めこんでいると口金から千切れてパンクする事があります。ナットの代わりにゴム製のマッドガードを装着すると良いです。

ノート上部のイラストはリアタイヤの空気圧についてですが、フロントの場合は減らし過ぎると、ハンドリングの部分で影響が出てしまうので、指で押してちょっとたわむ位の固さに。スピードレンジが高くて岩が多いなら、パンク防止の為に少し高めの方が良いかもしれませんが、基本的に0.6前後です。空気圧が高く固い状態だとタイヤが衝撃を吸収せずに根っこなどで弾かれる為。登りの根っこキャンバーで弾かれずラインをトレースする為に柔らかいコンパウンドのゲコタ、そのフロントタイヤが開発された位、フロントの空気圧も意外と大事です。

リアの空気圧ですが、0.3前後からタイヤのたわみ具合、接地面積が大きく変わります。

例えば、1.0→0.9に減らした場合、10%の減少でしかなく、パンパンの状態からちょっと数字が変わっただけでたわみ具合に差は殆どありません。しかし、0.3→0.2の場合なら、同じ0.1減らしただけでも33%も減少した事になり、たわみ具合もかなり変わります。(33%なら1.0→0.6位になったのと同じ)

空気圧が高い時は空気自体がタイヤの形状を支えていますが、空気圧が低くなってくるとタイヤ自体の剛性で支えている状態になります。剛性はタイヤの種類によって違い、ライダーや車体の重量、乗り方でもたわみ具合が変わるので一様に0.3でOKといかず、たわんでないからもっと空気圧を減らせばよいかというと今度はビードを押さえる力も無くなるのでビード落ちするリスクも高まります。(ビード落ちを防ぎつつ空気圧を0=大気圧まで落とせるTublissもあります)

自分は普通にヘビーチューブなので、リア0.2とかなり低くして乗る為に、リアブレーキはロックさせない乗り方をして、タイヤ擦れしないようにしたりしています。

つまり、空気圧が減れば減るほどより細かく調節する=0.01単位での調整が必要になってきます。その為にはトライアル用のエアゲージを使って計ります。通常の400kpaを図れるゲージと違って、タイヤ交換後とかの高い空気圧のまま計ると壊れますw

通常のゲージで測って0.8(80kpa)以下になってからトライアル用で計るか、無い時は適当に空気抜きながら口金を指で押してリムに入る程度なら空気圧は低くなっています。タイヤのブロック側を押すよりもチューブ自体の空気の入り具合が分かりますが、既にタイヤ擦れしてて口金が曲がっていると出来ないテクですが…。

あと、午前中の気温が上がる前にセッティングしても、午後のレース出走前には気温も上がり、タイヤの空気も膨張して空気圧が0.05程度上がっている事があります。もちろん、走り出したら更にタイヤの温度が上がるので空気圧が高くなります。レース中にグリップしないなと思ったら調節するのも大事です。

タイヤと空気圧はエンデューロにおいて難所を越えられるかどうか、大きく左右するファクターなので、人によって千差万別かと思います。なので、ここまで書いてきた事は一つの考えとして捉えて貰えたらと思います。

タイヤの種類まで書いていたらキリがないので今回はここまで!

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