綺麗な水=安全な水
下水道の仕事を始めて、初めて市民の方から声をかけられた
「水質検査ですか?この川の水は綺麗ですか?」
「子供を遊ばせて大丈夫ですか?」
そうか、処理された水が本当に安全かどうか知りたい人がいるんだな
そう思った
下水なんて興味ないだろ、と勝手に決めつけていたが、自分に身近なものだから不安に思う人もいることを初めて知った
はい、大丈夫です
と答えた
下水処理場で処理された水はリンや窒素などの処理基準をクリアしたものしか流さない
基準値を超えると警報が出るので、すぐに分かる
パソコンで管理されていたり、24時間監視されていたりと徹底されている。今後はAIが管理するようにもなるらしい。
もちろん川へ放流した水が安全だからゴクゴク飲める!ということではないので、そこは勘違いしないでほしい。
その辺の人が汚いものを流しているかもしれない
川で遊んでいる子供がおしっこしてるかもしれない
あくまで私が見ているのは下水だけだから、そこまでは管理できない
私が見ているのは下水処理場で処理された水が環境生物に害が出ないか、人に害が出ないかである
安心してほしいことは、みんなが生活に使った水はちゃんと綺麗になっていること
知ってほしいことは、ちゃんとみんなが使うための水を綺麗にし、管理している人がいること
今回の件で自分が誰かの役に立っていることを実感した
汚い水を毎日見て、くさっ!とか汚ねぇ!危ない!と命がけだったり、嫌な思いをしてるけど、ちゃんと管理してるからみんなが安心できると分かった
下水道料金高っ!こんなに取るなよ…とか思うかもしれないけど、その分安心安全を作ってるから投資だと思ってほしい
本当はAIが導入されて勝手に管理してくれたら一番楽だけどね
それはもう少し先の話
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?