見出し画像

最初の一杯

米国に来てから早8ヶ月。ニューヨークというところはやたら物価が高い。多少値段が高くても、味の満足度が高ければ百歩譲って仕方なしと思えるのだが、このクオリティでこんな金額とられるのかというケースがほとんどである(単に日本人の味の嗜好が欧米の方々とは異なるということかもしれないが)。というわけで、こちらに来てからというもの、極力外食はしないようにしている。

しかしながら、ずっと家にこもっていると体が腐ってしまいそうなので、何か価格に対して高い満足度が得られそうなものはないかと考えた結果、思いついたのがcoffeeである。今や日本の至る所に(私の出身地である島根にすら)存在するスタバも、日本に”サードウェーブ”なる言葉を流行らせたBlue Bottleも、ニューヨークではないが米国発のものである。斯くして、ニューヨークの美味しいcoffee shopでも飲み歩いてみるかと思い立ったわけである。このブログでは、私がニューヨークに一緒に来ている妻と飲み歩いたcoffee shopを備忘録的に紹介して行きたいと思う。

さて、そんなこんなで最初に訪れた店がStumptown Coffee Roastersである。Stumptownはオレゴン州ポートランド発のcoffee shopで、サードウェーブの走りと言われているらしい。NYにもGreenwich VillageとAce Hotelの2店舗が存在していて、まずはAce Hotelの店舗を訪れた。この店舗はその名の通り、29th stにあるAce Hotelの1階に店を構えていて、とても洒落ているが店内はそれほど広くない。窓際にカウンターがあり、基本的には立って飲むスタイル。行った時間帯が良かったのか、ほとんど待つこともなく私の注文したcappuccinoと、妻の注文したlatteが出てきた。(妻は元々coffeeがあまり得意ではなく、latteまでであれば美味しく飲めるらしい。)

見た目では違いがわからないかもしれないが、左がcappuccino、右がlatte。一口飲んだ瞬間に、明らかに美味しいと感じた。普段、毎日のようにcoffeeを摂取しているが、普通のcoffeeは後味にちょっと嫌な感じが残る。Stumptownのcoffeeはそういう雑味がほとんどなく、かつ非常にバランスが良かった(と思う)。元々、フレーバーホイールを使うような味の違いを見分ける訓練などしていないので、味の解説がぼんやりしているのはご容赦いただきたい。が、とても美味しいcoffeeであることは間違いない。

初めてStumptownに行ってからこのブログを書くまで結構時間があいていて、既にいろいろと他の店も回ってみたのだが、最初の一杯であるStumptownのcoffeeは私の中でかなり気に入っているものの一つである。できればポートランドの本店に行くのが一番良いと思うが、NYでもかなり美味しいcoffeeが飲めるので、NYに滞在している方には是非お勧めしたい。

さて、次回以降もこのような感じで、私の訪問したcoffee shopを順次紹介して行きたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?