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マンガ「正直不動産」、大家さんの立場から読んだ感想(第4巻)

 マンガ「正直不動産」に登場する登坂不動産の大河部長。ドラマではお笑いコンビ「シソンヌ」の長谷川忍さんが演じていたけど、個人的にはハマり役d(^_^o)だと思う。


1.第4巻のコンテンツ

  1. 借地権(後編)

  2. 欠陥マンション

  3. 地面師

  4. リバースモーゲージ

  5. AD物件(前編)

2.読後の感想

 「リバースモーゲージ」
〜居住している不動産を担保に金を借り、生きている間は利息だけを支払い、死亡したならば担保にした不動産で借入金を償却する仕組み〜

 ワタクシの暮らす田舎でもテレビCMやら折込広告を見かけるようになった。もう、全国的な広がりなんだろう。コロナ禍以降、急に露出が増えたように感じる。リモート営業が一般化したからなのかな。

 耳当たりの良いフレーズが並ぶCM。メリットが強調される折込広告。限られた時間や紙面で反響を得るためにはやむを得ないんだろうけど、ちゃんとリスクは説明しているんだろうか?

 特に、田舎や地方都市は、多くの土地の資産価値は下落基調。リバースモーゲージの担保となる土地の価値が下がれば当然、使える(≒借りられる)金額の枠は下がるワケで…。高齢になって”想定外”の事態で住まいや資産を毀損する可能性が高いことだけはしっかり認識しておいたほうが良い「複雑な金融商品」だと思う。 

3.第4巻のイチオシフレーズ(個人的に)

「(リバースモーゲージは)命を担保にした借金であり、その命と不動産が等価であると宣言しているようなものだ」(by作者あとがき)

…金融商品の鉄則「リスクとリターンは正比例の関係」を忘れず、上手に付き合いたい。