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マンガ「正直不動産」、大家さんの立場から読んだ感想(第1巻)

 某国営放送局でドラマ放送されていた「正直不動産」。たまたまテレビをつけたら出会ったのだが、内容が興味深かった。
 原作マンガの存在を知ったのは放送終了後。それからずっと気になっていたのだが、今更ながら紙媒体で買って読んでみることに。


1.第1巻のコンテンツ

  1. 敷金・礼金泥棒

  2. 囲い込み

  3. 店舗契約

  4. 新・中間省略登記(前編)

 主人公の永瀬財地(ドラマでは山下智久さんが演じた)が、「願わず語らず」なるの石碑をぶっ壊して祟られて嘘が付けない不動産営業マンになっちゃった経緯なんかも織り交ぜつつ。
 永瀬の勤務先の社長(ドラマでは草刈正雄さんが演じた)が、原作ではスキンヘッドの強面でなかなかのインパクトw

2.読後の感想

 マンガの舞台が東京だからなんだろうか。物件のオーナーが不動産業者に大切にされてて羨ましい。登場するオーナー側も態度が大きくて鼻につくw。脚色が過ぎるような。

 10年以上前に東京の不動産コンサルタントと話す機会があって。そのとき、「田舎の1,000坪より都心の10坪」って言われたことを思い出した。ワタクシが持っている土地の路線価を言ったら鼻で笑われたし。「ゼロが二つ少ないね」って。
 地方都市の不動産屋さんにとって、「資産価値が小さい=取引価格が小さい」不動産オーナーと良好な関係を築こうというインセンティブにならなくて当然なんだろうなと思った。空き家、空き地、空室が増えているし。大地主とか大規模な不動産投資家とかは別だろうけど。

 そう言えば「中間省略登記」っぽい件だけど、登記上、自社名義になっていない投資用マンションを「売主」として販売していた案件にも出会ったことがあったなぁ。
 その業者は物件の所有者と売買契約は締結していたみたいだけど代金未決済で。一体、いくらで購入する契約だったんだろう。それをいくらでワタクシに売ろうとしてたんだろう。両手取引以上の実入りがあったんだろうな、きっと。怖っ😱!

3.第1巻のイチオシフレーズ(個人的に)

「この業界には、”千三つ”って言葉がある」
「千の言葉の中に、真実はたった三つってことだ」
「正直者がバカを見る。嘘ついてなんぼのイカレた世界…それが不動産の営業だ」(by永瀬財地)

 肝に銘じます…