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今日の一枚「フェイクワールドワンダーランド」きのこ帝国

おはようございます。
春ですね。

『春が二階から落ちてきた』
これは僕が好きな伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」の書き出しですが、まさに落ちてきたみたいに急に春が来た感じがします。(小説内の意味とは異なりますが)

昔、遊びで作った春の曲があるのを思い出して久しぶりに聴いてみました。
イントロのアコギまでは春っぽかったのに、急にお箏が入ってきて麻雀ゲームのBGMになるという。
僕に音楽の才能はなかったようで、2曲で挫折しました。


前置きが長くなりましたが
今日の一枚は、みんなの青春、きのこ帝国の2枚目のアルバム「フェイクワールドワンダーランド」です。

メンバーの描いたイラストがかわいい

曲目(太字はおすすめ曲)
01.東京
02.クロノスタシス
03.ヴァージン・スーサイド
04.You outside my window
05.Unknown Planet
06.あるゆえ
07.24
08.フェイクワールドワンダーランド
09.ラストデイ
10.疾走
11.Telepathy/Overdrive


大好きなアルバムなのですが、実は発売当初はあまり好きではありませんでした。
というのも僕は前作「eureka」できのこ帝国を知ったので、本作でみられるようなあたたかさやおしゃれさみたいなものとはかけ離れた、鬱屈としたイメージを持っていました。

かわいいジャケットに戸惑いつつもフラゲまでするほど楽しみにしていたアルバムだっただけに、一聴した感想は
「曲はいいけどこんなのきのこ帝国じゃないやい!」
「ラモーンズみたいにムカつく奴をバットで殴るきのこ帝国はどこへ行ってしまったの・・・?カムバック!」
と駄々こねる子供のようになっていました。

僕が期待していたのは、きのこ帝国にハマるきっかけになった「春と修羅」のような曲でした。

あいつをどうやって殺してやろうか
2009年春、どしゃぶりの夜にそんなことばかり考えてた
完全犯罪とかどうでもよくて金属バットを振りぬく夢
悪意だけが真実の、春の夜の夢

春と修羅

しかし何度か聴いている内にめちゃくちゃ名盤だということに気付き、手のひらを返したように「きのこ帝国さいこー」とか言っていました。

当時の僕の解釈は、
もしきのこ帝国を知らない100人にeurekaと本作を聴かせて、
さてどちらがきのこ帝国のアルバムでしょう?
と聞いたら
間違いなく全員が本作と言うと思うし、むしろ毒きのこ帝国から本当のきのこ帝国になったと言えるのではないか。
というものでした。
バットで殴られるべきは僕でした。

ひとことコメントはMP(マジックポイント)の消費が激しいのであまりしないのですが今回はしていこうと思います。

01.東京

東京という名前の曲はたくさんあるけれど、その中でも一番切ない歌詞だと思う
02.クロノスタシス
今や10~20代で知らない人はいない代表曲
缶ビール飲みながら夜道を歩く"クロノスタシスごっこ"が社会現象となったのは記憶に新しい
03.ヴァージン・スーサイド
笑顔に殺されそう、という歌詞が印象に残る
前作の雰囲気を感じる曲
04.You outside my window
僕はダンスチューンだと思ってるけど、踊るには暗い
ベースラインが気持ちいい
05.Unknown Planet
インスト曲 ここから少し世界が変わるよってことかな
06.あるゆえ
重めの曲が続いた後に気持ちいい浮遊感
風化する教室枠
07.24
インスト曲 ラップのトラックみたい
08.フェイクワールドワンダーランド
和やかな曲調に哲学的?な歌詞がピクミンのあの歌っぽい??
09.ラストデイ
大晦日に必ず聴く大名曲
この一曲だけでもアルバムを買う価値がある
10.疾走
ラストデイからの流れが良すぎる
ギターがめちゃ好きだし、終わり方も大好き
11.Telepathy/Overdrive 
走り出したくなる爽快な曲
アルバム聴き終わった後にスッキリした気持ちになる


きのこ帝国は2019年に、惜しまれながら活動休止しました。
ボーカルの佐藤千亜妃さんは現在ソロ活動が盛んで、きのこ帝国とはまた違った良さのある曲を出しているので気になった方は聴いてみてください。



いかがだったでしょうか。
クロノスタシスは少し前に映画で使われて話題になったので知っている方も多いと思います。

きのこ帝国もナンバーガールのようにいつか復活してくれる事を密かに願っています。

閲覧いただきありがとうございました。


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