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義母が施設に入るまで 5

~自分勝手~


今日も早朝から鳴り響く義父の携帯。
入院中の義母からである。

相手の事なんかお構いなしなので、深夜であろうが早朝であろうが言いたいことを伝える、その目的を果たすために電話をかけているようだ。

10月に入院して以来、義母は日に日に自分で自分のことができなくなっている。あるくことすらままならないどころか、座ることもできなくなったようだ。
日常のほぼすべてのことに介助が必要で、今現在義母は自分一人では何もできなくなってしまったようだ。
本人に、リハビリを頑張ってまた自分で自分のことをできるようになりたい、など前向きな意思が全く無いようで、入院先の病院には多大なるご迷惑をおかけしている模様。感謝に絶えない。


今日の電話の内容は要約するとこうだ。

寝ている間にお漏らしをしていまい糞尿がオムツを貫通してシーツを含め着ているものがびしょぬれになったので今すぐ着替えを持ってこい。

早朝にもかかわらず、今すぐ!である。

着替えは多めに渡してある。
着替えをもっていく時間も午後からと決められている。

何度も伝えている。

なのに早朝から怒鳴り散らして義父に電話をかけてくる。

用を足すことすら自分でできなくなった義母。
なのに、ずっと

要支援2

である。

今の段階では。認知機能の衰えもないと言われている。
が、これまでの言動を鑑みて全く問題なしだとは思っていない。
認知症の初期症状だろうなと思われる言動は入院前から多々見られた。

要支援、だと、入居できる施設がとても少ない。

義母は現在入院中であるが、次に受け入れてもらえそうな施設を日々探している。

まだ見つかっていない。

義母の終の棲家を見つけるまで我が家の苦悩は続く。

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