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Microsoft Ignite2023のIntune発表についてまとめてみた

みなさんこんにちは。

こちらに今年のIgniteのIntune関連の発表がまとめられていましたので、個人的な感想も踏まえながらコメントしていきたいと思います。

IntuneのSecurity Copilot

最近大盛り上がりのCopilotが、Intune Admin Centerでも使えるようになりそうです。

「USBの利用をブロックするポリシー」などと入力すると、設定値を探してくれたり、競合するポリシーを検出したりしてくれるというデモが載っていました。

IntuneもGPOもそうですが、どの項目で何が制御できるのか、探すのが非常に大変ですよね。Chatベースで探してくれるのはかなり便利そうです。

Security Copilotですが、風の噂では結構なお値段になるみたいです。
M365のCopilotも30ドルですし、値段に見合うくらい生産性上げられないとなかなかしんどいですね。

Intune Enterprise Application Management

IntuneからWindowsのアプリを配布するのはかなり手間がかかります。
詳細についてはこちらで手順を解説しています。

新機能では、MSが用意してくれたアプリを一覧から選択するだけで配布できるとのこと。
MSストアにあるアプリの配信のような感じなのでしょうか。
画像にはAdobeやCiscoなどのメジャーな3rdPartyアプリも含まれていました。

注目すべきポイントは、アップデート配信にも対応すること。

今の時代、脆弱性対応などでアプリの定期的なアップデートは不可欠と言えます。
これがまた厄介で、アプリによって自動アップデートができたりできなかったり、上書きインストールができたりできなかったりと、管理者を悩ませる要素の一つでした。
そのあたりを上手い事やってくれるのであればかなり助かりますね。

2024年2月リリース予定で、アドオンライセンスでの提供となります。

正直、元のアプリ配布が使いにくいからこういう事になっているのに、そのアップデートを追加料金で提供するってどうなのよと思いますが、便利になるのは間違いないでしょう。

Intune Advanced Analytics

既存のAdvanced Analyticsに加えて、Kustoによるデバイス情報の収集や、Battery Health Reportが可能になるとのこと。

クエリの使い勝手次第でしょうけれど、今よりも有益な情報が取れるようになるのかもしれません。標準機能だと全然役に立つような情報取れませんからね。

Intuneって資産管理に使えますか?というのはよくある質問ですので、こうなったら資産管理部分ももう少し拡充してほしいと若干思っています。

$5のアドオンとのことですが、それに見合うだけのものなのかは、現時点ではなんとも。
こちらも2024年2月リリース予定。

Cloud PKI 

端的に言うと、Intuneで証明書基盤が構成できるようです。
Windows以外のOSにも対応するとあります。

こちらも細かい情報はないですが、Entra ID認証で使えるクライアント証明書が発行できるようになるのであれば、正直一番期待したいアップデートだと思っています。

これまで認証や条件付きアクセスで証明書を使用するオプションはあったものの、証明書自体は別途調達してこなければなりませんでしたからね。
またIntuneを利用したクライアント証明書発行機能もかなり使いにくいものでしたので、Intune内で完結するならそこも改善されそうです。

同じく2024年2月リリース予定で、$2のアドオンライセンスで提供。

最後に

日々機能更新のあるIntuneですが、今回の発表はこれまでの使いにくさを解消してくれそうな内容でしたので、期待して待ちたいと思います。

ちょっと前までIntuneはライセンス一本でシンプルだったのに、どんどんアドオンだらけになっていきますね。。。


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