『日本一音ゲーサークル』のロゴを作った話
こんにちは、黒川です。
森一丁さんが代表責任者を務める『日本一音ゲーサークル』のロゴの公募に応募させていただきました。
ご関係者様による検討の結果、2023年5月7日の配信でご紹介いただきました通り、採用いただけることとなりました。本当にありがとうございました!
作成するにあたり考えたことなどをゆるっとまとめましたので備忘録として記載いたします。
なお、私はお絵描きが趣味なただの音ゲー好きオタクですので、いちオタクの戯言程度に思っていただければと思います。
最初にぼんやり思ったこと
ロゴ作成に取り掛かる前に、『日本一音ゲーサークル』発足当時に森一丁さんが作成されたロゴを見て印象が残った部分はそのまま活かしたいな~と思いました。
まるっと刷新するのもアリだと思ったのですが、森一丁さんの想いから『日本一音ゲーサークル』に入った方が大半を占めているだろうと考えたため、森一丁さんのテイストは忘れないように、目立つ要素を取り入れてリスペクトをしたいなと考えました。
要素を取り入れた部分
全体のカラー(赤×黒)
強調された「e」の文字
なかでも全体のカラーは赤×黒から崩したくはないなと。
青や黄色など、ほかの色に置き換えた瞬間に受けるイメージが大きく変わる部分だと思ったためです。
あと私がカラフルなロゴ作成が不得手というのもあります・・・。不得手な理由はCUDへの配慮の関係もありますね。
UD、CUDへの配慮
個人的に、ロゴを作成するうえでUD(ユニバーサルデザイン)とCUD(カラーユニバーサルデザイン)への配慮は欠かせないと思っています。
UDへの配慮
ロゴを極端に小さく配置しても(遠目から見たとしても)見やすくしたいと思い、ゴシック体で読みやすいフォントを採用しようと思いました。
また、文字にかかる図形ロゴも、複雑な線や形状を多用せずに、わかりやすいシンプルな六角形ベースのものを採用しました。
見やすくシンプルな形状にすることで、様々な場面でも利用しやすいものになるようにしています。
CUDへの配慮
さきほど「カラフルなロゴ作成が不得手」と記述しましたが、不得手な理由のひとつとして、カラフルすぎるとCUDへの対応が大変そうというのがあります。
実際のものと目で見える色が異なって見える色覚異常をもつ方は、日本人男性で20人に1人、日本人女性で500人に1人くらいらしいです。結構多い。
ロゴを見る方全員が全員、私と見えている色と同じ色が見えるとは限らないため、不用意にカラフルにしてしまうのは危険ではないかと考えました。
とくに、今回採用したいと考えた赤色については、1型2色覚、2型2色覚で見ると判別がしにくい色になります。
そのため、今回は赤×黒以外の色(視認性を損なう恐れのある配色)を採用するのは控えました。
提案資料の作成
ロゴ作成については、ロゴ自体ももちろんですが、ロゴのコンセプト、作成意図などを含めた提案資料をしっかりと作成することが重要だと思いました。
『最初にぼんやり思ったこと』で記述した内容も含め、以下の内容などを提案資料に盛り込みました。
どういったコンセプト(考え)でロゴを作成したか
ロゴの要素に組み込まれた意味についての説明
実際の使用例
ロゴの形状、配色パターン
使用しているフォントのライセンスについて
本来は印刷物で使用する際のCMYK配色やWEBサイトに掲載する際の配置事例なども含め、もっと詳細に書くべきだとは思いましたが、提案資料がA4で10ページを超えそうだったので控えめの記載とさせていただきました。(やるべきだったのかもしれないけど・・・)
ともあれロゴも提案資料も真剣に取り組ませていただきました。
その他
ロゴ作成でほかにも悩んだ部分はたくさんあるのですが、なかでもフォントは何を使用するか結構悩んだところです。
ロゴから『読む』部分において、一番目に留まる部分のため、UDへの配慮からゴシック体にすることは確定していたのですが、商用利用可能なフォントでどういったものを使用するかはいろいろ調べて試して検討した部分です。
最終的には日本語書体部分は『コーポレート・ロゴ』を使用しました。
商用利用可能な部分はもちろんのこと、濁点・半濁点が読み取りやすい(UDへの配慮OK)、フリーでダウンロードできるフォントのため、ほかの方が利用しやすい(イベントの告知ポスターなどを作成する際、このフォントとロゴを使用すれば統一感が出ていい感じにできる)という点で、こちらのフォントを採用しました。
あと個人的に好きなフォントなのでオススメしたかったからです。コーポレート・ロゴはいいぞ!
ゲームから感じられる『娯楽』というイメージからは少し外れた少し固めの企業ロゴのような感じになってしまいましたが、音楽ゲームに向き合うプレイヤーの誠実さを多方面にアピールできるようなロゴができたのではないかと感じています。
仕事や独学で学んできた技術、知識を活かし、大好きなコンテンツである音楽ゲームを盛り上げる取り組みに少しでも貢献できたことがとても嬉しいです。
これからも『日本一音ゲーサークル』や各種音楽ゲームの益々の発展をお祈りしております。
改めて、ご採用いただきありがとうございました!
余談ですが、私はポップンミュージックをメインにプレイしております。
かわいいキャラクターに多種多様な音楽、ライトユーザーからコアユーザーまで幅広く楽しめるポップンミュージックを是非よろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?