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神田松之丞、大激怒。

ニッポン放送『ANN』聴取率単独首位に 星野源、岡村隆史、オードリーが牽引
TBSラジオ「神田松之丞 問わず語りの松之丞」のパーソナリティ、講談師の神田松之丞が番組の中で2週連続で激怒した。
原因は首記の、ラジオ聴取率調査週間(2019年12月)の結果、ニッポン放送「オールナイトニッポン(ANN)」が聴取率で単独首位、というニュース。を、ニッポン放送が発表した。ということだ。

「勝ち名乗りみたいのあげやがって、馬鹿野郎」
語気荒く暴言を繰り返す。ラジオ聴取率は長い間TBSが無類の強さを見せ、2019年12月の調査も首位で、18年以上(111期)連続で首位になっている。TBSラジオの深夜枠「JUNK」も現体制になった2010年4月以降、オールナイトニッポン(ANN)に抜かれたことはなかった。
2019年12月期の調査では初めてオールナイトニッポンに抜かれ、しかも僅差ではなく0.4ポイント差で敗れた。

「スペシャルウィーク廃止」というジレンマ

ラジオの聴取率調査週間は2ヶ月に1度、1週間のみの聴取活動を調べるもので、これを「スペシャルウィーク」と通称する。ラジオとしてはここの成績だけが調査対象だからこそ、各ラジオ局はこの1週間に豪華なゲストやプレゼント企画をぶつけてきた。
ところがradikoというのものが拡大するに連れ、聴取データは常時取得することが可能になった。TBSラジオの三村社長は、2018年11月に「スペシャルウィーク廃止」をブチ上げた。社内では、「スペシャルウィーク」という呼称の使用を禁止し、スペシャルウィーク体制を敷くことも禁じた。
これは、豪華なゲストやプレゼント企画自体の禁止ではなく、偶数月第1週という調査週間を意識した編成を禁じたものである。
radikoデータの積極的な活用をしているのはTBSのみで、他のAM局はいまだにスペシャルウィーク偏重の放送を続けている。
社内的にスペシャルウィークの意識を禁じられているものの、2019年12月のJUNKは、水・木・金はゲストを呼んで実質的なスペシャルウィークだった。やはり、聴取率を意識しない、というのは難しいものがある。
にもかかわらず、ANN勢に討ち取られてしまったJUNK勢の落胆は察するべくもない。

そのうち「全日」も……?

今回、ニッポン放送に後れをとったと報じられたのは深夜放送枠だけであり、全日ではTBSがトップのままだ。しかし、いまだに営業的な意味では唯一にして絶対的とも言える「聴取率」という指標において、深夜枠だけでなく全日で他の局の後塵を拝するような状況になれば、TBSはさらに一段階苦境に立たされることになる。

それにしてもJUNK……

JUNKのパーソナリティは2010年4月から月~土の全曜日が変わっていない。対するANN勢は土曜のオードリーが2009年から、木曜の岡村隆史が2014年から(ナインティナインとしては1994年から)となっており、他の曜日は2016年以降に新任されたパーソナリティとなっている。
今回の聴取率、高い値での競争ならラジオ業界全体としては隆盛の中で、ということで救いもあるが、値を見る限りではJUNKの明らかな失速が見てとれるところに、TBSラジオ党としては寂しさを感じる状況ではあります……。

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