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静寂者ジャンヌ 第二部

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苦難の末に、内なる〈消滅・甦り〉の境地に到達したジャンヌは、幼い娘を連れて旅に出る。子連れ静寂者の冒険が始まる。
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#評伝

静寂者ジャンヌ 25 スキャンダル・デマ 神秘の母性

Нет войне! ウクライナ侵攻、既にたくさんの市民に犠牲者が出ていると聞く。 友は、ポーランドに逃げられただろうか。 夜が明けて、明るくなって、どうなっているだろう。 わたしにとって、イラク戦争以来の衝撃と怒りだ。 もう眠い。静寂者ジャンヌ25を、出稿します。 ちゃんと書けてないかもしれません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1 トノン ジュネーヴに行くつもりだったジャンヌは、土壇場で、ジュラ山脈のジェックスに行かされた。「

静寂者ジャンヌ 24 違いは違いのままでいい…闘いのはじまり

ジャンヌは娘を連れて、家を飛び出した。 恩寵に誘われるままに、ジュネーヴを目指した。 ジュネーヴという目的地だけは、はっきりしていた。 でも、どうやって? 何をしに? 迷いながら、ヌーヴェル・カトリックという団体に参加することにした。プロテスタント信徒をカトリックに改宗させる団体だった。 さてさて・・・ 1 あなたは馴染めないでしょう ジャンヌは、パリからセーヌ川を船で遡った。途中、コルベイユに停泊した。その町の修道院には、アンゲランがいた。14年前にジャンヌを〈

静寂者ジャンヌ 23 子連れ静寂者 旅に出る

前回の続きを書こうと思ったのですが、たまにしかアップしないのに、いつまで同じこと書いているのか。もういいから。早く物語を進めたほうがよくないか・・・そういった趣旨の言葉を、何人かからいただきました。たしかにごもっともで。 とりあえず第二部に進みましょう。 前回の続きは、また今度、次の次ぐらいにでも。 さてさて、ジャンヌの諸国遍歴のはじまりです・・・ 1 ジュネーヴが呼んでいる 自己の内なる旅路の果てに、長い長い暗夜をくぐり抜けて、ジャンヌはついに夜明けを迎えた。〈消滅