「ことばする」とは・・・ ヤコブ・ベーメの場合〈下〉 (静寂者ジャンヌ 28)
先回の続きです……
5 「内側」はたえず「わたし」から逃げ去っていく
かつて あるがままの自然なことば が、あった
と、ヤコブ・ベーメが言う……
それは 生きたことば
ただの符号じゃない
神にならって ことばする
かつてそうやってわたしたちは
神の世界創造に
参画していた
でも、いつしかわたしたちは
神にならって ことばする
のを、やめてしまった
生きたことばを
失った
抜け殻の言葉
散りばめて
人間の言葉による
世界構成という錯覚