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過ぎ去る

母の脊柱管狭窄症の手術が無事に終わった。圧迫も綺麗に取れ、出血量も11ccとかなり少なく抑えられたようで回復も早いでしょうと。安心材料となる結果だ。

しかし、ネットを検索すると、狭窄や圧迫は痛みや痺れとは無関係という見解もあり様々な情報が飛び交っていて調べるほど不安は増すばかり。やめよう検索するのは。

結局はわからないのだ。手術して良くなる人もいるし、思ったほどではない人、最初は良かったけどぶり返す人。手術することなく保存的な方法で大幅に改善する人。個体差ということもあるのだろう。手術に対する母の身体反応次第なのだ。人は経験した範囲でしか物事を言えない。それぞれの経験を通してそれぞれの経験を語る。

手術までの間、不安感をいっぱいに含んだメールが病室から送られてくる。何と返信していいかわからず当たり障りのない最低限の言葉で返信する。

麻酔が切れかけた朦朧とした意識の中で、待機していた姉に投げかけた言葉は、いかに今まで痛みで苦しかったかと言うことを敬語で語り続けていたようだ。姉のことを看護師と勘違いして訥々と。まさに朦朧としていたのだろう。

術後の経過が良いことを願いたい。



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