2020-05-14の日記(メルカリと世界理解)

晴れ。いたってふつう。過ごしやすい暑さ。

さいきんはメルカリを見ては、思いつく単語を検索して何があるのかを見ています。目に入るすべてのものの相場がわかってきます。

幼いころ、実況パワフルプロ野球というゲームそれ自体よりも攻略本のほうが好きだったのを思い出します。野球選手の能力値を覚えることに快感を覚えていたわけですが、同様に身の回りのものの価値のパラメータである相場を理解することに心を喜ばせているわけです。

世界を理解する第一歩は世界の切断と個体化でしょうが、次くらいに個体の性質の把握と量化があると思われます(ほんとうか?)。つまり質と量なわけですが、そのうちでも重要なのは価値の測定です。値段というのはたいへん面白い量であって、価値が量として表示されるのです。

「僕の幸せ度は70だ」とか言うと変な気持ちになります。しかし値段はなぜか量として測れてしまいます。かなり面白概念であり、たとえば「僕の君への愛している度は1万2000だよ」とか告げるのと同じくらい日経平均株価などの抽象価値測定にウケてしまいます。

感情が交換可能になれば幸福の量化も自然になるのでしょうか。幸福の利息がついたり、税金ではなく税幸の取り立てに戦々恐々とするのでしょうか。

世界にある全てのものをパラメータ化する営みを加速させやすく、メルカリはとても面白いツールです。転職サイトに登録すると自分もパラメータ化されるでしょうが……

あと欲しかった相場7000円の絶版本を500円くらいで買った。自慢でした。

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