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マジかー

時間なんて水のように流れていく
でも、里芋の葉っぱの上を転がる水玉のように、同じ場所に帰ってくることもある

2回目に同じ場所に来た時は、少しは変化しているのだろうか。

他の水玉を吸収して大きくなってるかも知れないし、分裂して小さな自分になっているかもしれない。

もしかしたら葉っぱから飛び降りていなくなってるかも。

でも、葉っぱが自分に合ってないならそれもアリか。

いや、それでも生きて好きな事をしたい。


そんな事を考えていたら小学校の同窓会の案内が届いた。
昔流行ったタイムカプセルを開ける。と。


1学年1クラスしかない田舎の小学校。
思い出の品と手紙を入れた記憶はある。

古ぼけた箱から出てくる品に、みんなの懐かしむ声が上がる。

落ちぶれる事なく、割と楽しい人生
里芋の葉っぱを眺めるくらいは心に余裕がある。

俺、頑張って生きてるんだぜ。


少し胸を張って、子供の頃の自分からの手紙を広げる

『お前はもう死んでいる』


マジかー

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